まつのベジタブルガーデン

千葉県からだに優しい野菜でご飯を!南インド料理店「葉菜」

野菜&果物が楽しめる!お店

千葉県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、アンチエイジングフードマイスターの栗原美由紀です。

世界でベジタリアンが多い国、インドの中でも南インド地域は特にベジタリアンが多いのです。その理由は、文化や宗教上の問題からといわれていますが、「野菜料理が美味しいから」というのも理由のひとつかもしれません。今回、そんな南インドの料理をご紹介します。

その前に、北インド料理についてお伝えしなければなりません。一般的に日本でよく食べられているインドカレーは、実は北インドのカレー。乾燥地域の北インドの気候は寒暖差が激しく、小麦がよく育ちます。この地域の主食は、小麦粉をこねて焼いたチャパティ。ナンは現地ではあまり食べないそう。北インドのカレーは寒さ対策として、牛乳、バター、生クリームを使い、クリーミーでこってりとした濃厚さが特徴。チキン、マトンなどの肉類を使い、動物性の材料が目立ちます。

一方温暖な気候の南インドは、河川が多くて水が豊富。そのため稲作が盛んでお米が主食。ココナッツミルクなどを使った油分の少ない南インドのカレーは、さらっとした汁気の多いカレーで、シャバシャバと表現されたりもします。具材には野菜や豆が使われます。

このように同じインドの中でも北部と南部とでは食文化が全く違います。南インド料理の特徴は、野菜が中心であっさりとしているため、和食に近いと思いませんか。

今回はそんな本格南インド料理を美味しく味わえるお店をご紹介します。京成本線勝田台駅から徒歩2分の「葉菜」は、「身体に優しい野菜のごはん」が食べられる南インド料理店。店内は柔らかな照明で心地よい落ち着いた空間。優しいスパイスの香りが漂っています。

店長の吉田哲平さんが南インド料理に出会ったのは10数年前。その頃体調を崩していた吉田さんは、初めて食べる南インド料理にスパイスの刺激や油の多さに体調が悪化するのではと心配したそうですが、体調が悪くなるどころか、逆に調子がよくなってきました。その後、南インド料理に魅了されて、10年前にお店をオープンしました。

南インド料理は油控えめで消化が良く、とても身体に優しい料理です。だしを使わないそうですが、なぜここまで美味しくできるのでしょう。重要なのは野菜とスパイスの組み合わせだそうです。
こちらはランチメニューのベジタブルミールス。

南インド料理店でよく目にする「ミールス」とは定食のこと。カレーとスープ、ご飯、おせんべいがついてるセットで、「ミールスはお皿の上で自由に混ぜて、お客様に完成させてもらう料理」と吉田さん。ミールスは混ぜて食べるもので、それぞれを少しずつご飯と混ぜながら食べたり、最初から全部混ぜたり、食べ方は人それぞれ。

中央上にある丸いおせんべいは「パパド」。豆や米粉でできていて、パリッと香ばしい食感が楽しめます。そのまま食べてもばりばり崩して混ぜて食べても美味しくて食べられます。パパドから左回りに、日本の味噌汁のような野菜を煮込んで作るスープ「サンバル」。季節の野菜を使っていて、野菜によって毎回違った味が楽しめます。今回は吉田さんが作った冬瓜が入ってます。

そのお隣りの「ラッサム」は酸味のあるスープカレー。酸味のある果物(タマリンド)とトマト、豆が入っていて、辛みと酸味が特徴です。野菜の捨てる部分とスパイスを煮込んで抽出しているそう。まさに薬膳スープですね。

「ナスとココナッツのマサラ」は本日のベジタブルカレーです。

旬のナスがごろごろ入っています。そして、「ダルカレー(豆)」、「ビーツのヨーグルト」、「ナスのピクルス」、「ココナッツチャト二」、「ミツバの和え物」、「キャベツのポリアル(炒め物)」、ショウガと豆、玄米が入ったご飯。

全9種類の野菜料理が最後にすべて混ぜ合わさって完成した味は未知の世界。これぞまさしく「野菜でご飯を食べる」という言葉がぴったりです。冒頭にも書きましたが、南インドにはベジタリアンが多いことに「野菜料理が美味しいから」という理由が当てはまるかもしれませんね。

ところで、南インド料理に欠かせないスパイスにカレーリーフがあります。

面白い名前ですよね。カレーの味がするわけではなく、別名ナンヨウザンショウと呼ばれますが、ミカン科の植物の葉。日本では乾燥したカレーリーフは見かけますが、生のカレーリーフでないと香りはなかなか立たないそうです。カレーリーフに含まれる成分には、殺菌作用や食欲増進などが期待されるそうですが、生の葉は日本では入手困難だそうです。

南インド料理はご飯が美味しく食べられる上、からだに優しい野菜料理。日本と文化は違いますが、野菜でつながっていることが、とても身近に感じられます。ぜひ一度南インド料理を味わってみてください。驚きと新しい発見に遭遇することでしょう。

南インド料理 葉菜の詳細はこちら
http://www.hana-india.com/

千葉県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、アンチエイジングフードマイスターの栗原美由紀でした。

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