ベジフルサポータージャーナル

青森県ジューシーであま~い健康果実「雪むろりんご」

伝統野菜・食文化

青森県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑睦子です。

全国のりんご生産量の約6割を占める青森県(青森県りんご果樹課より)。その中でもりんご生産量日本一を誇る青森市の浪岡町から「雪むろりんご」をご紹介しましょう。

青森から弘前のほぼ中間地点、国道7号線通りにある「道の駅なみおか アップルヒル」。ここは販売・飲食・情報発信という道の駅の機能だけでなく、1.5ヘクタールの畑にふじや王林、バージニアクラブというミニチュアりんごなど、50種類もの木が植えられたりんご園を運営。一年を通して様々な体験やイベントを開催するなど観光事業に取り組んでいて、観光客や家族連れにも大人気です。

「雪むろりんご」についてお話を聞きたくて、営業部次長の西塚敦さんを訪ねました。

そもそも「雪むろりんご」って?と思われる方も多いのではないでしょうか。「りんごを雪の中に埋めて熟成・貯蔵させたりんご」のことで、始まりはまだ冷蔵庫がない時代、りんごに限らず野菜なども雪の中に埋めて貯蔵し、少しづつ掘り起こして食べていました。寒さに耐えるために糖分を増やす凝固点降下現象で凍らず保存でき、さらに美味しさを生みだす雪室といわれる昔ながらの生活の知恵です。

温度0度前後に保たれた多湿な雪室の中ではりんごの水分蒸発が抑えられ鮮度が保たれるのでジューシーなまま、糖度は15度ほどまで上がります。最近では糖度とともに栄養価も増すとも言われています。りんごは冷蔵以外にCA貯蔵(果物の呼吸を最小限に抑制し鮮度の低下を抑える)における計画出荷で一年中出回るようなりましたが、この雪室りんごは昔懐かしい味、春の風物詩として楽しまれていて、「雪むろりんご」というロゴは商標登録もされています。

今年は、昨年11月に収穫したサンふじに加え、保存性に特化したシナノゴールドの2品種を選びました。りんご約1万8000個をコンテナに入れ、1箱20キロにもなるりんご308箱は5段に重ねます。

カビ防止の備長炭、むしろとビニールシートで覆って、数か所に分けて2メートルほど雪をかぶせて埋められます。

室への出し入れ作業は重労働!特に固まった雪を堀起こす時は大変です。道の駅従業員と数年前から加わった地元浪岡中学校野球部15名が担いますが、今年で14年目を迎えるまでになりました。

こうして雪室で保存されたりんごは3月下旬に掘り起こし、選果・箱詰めされて販売されます。シャキシャキとした食感とやさしい甘さが楽しめる待ち遠しい春の味。毎年行列ができるほど、今年も賑わいを増すでしょう。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
道の駅なみおかアップルヒル


(写真提供:道の駅なみおかアップルヒル)

ちなみに、「毎日1個のりんごで健康に!」という言葉があるように、りんごの酸味のクエン酸は疲労回復があるそうで、ポリフェノールが主成分のプロシアニジンは果肉に含まれ、赤い果皮にはアントシアニンがたっぷり。抗酸化作用があるので、皮ごと食べましょう。さらに食物繊維のペクチンは健康&美容効果をもたらすとのことで、まさに「健康果実」といわれています。

ところで、浪岡を訪れる機会があったらぜひ足を運んで欲しいのがJR浪岡駅。

構内には樹齢およそ80年、幹周2.1m、樹高4.6m、枝張り(最大半径)11mの開心形(幹を低い位置で止め2,3本の太い主枝を配置し半円形の樹冠を形づくる)の世界一大きな現物のりんごの樹とガラス床下の根を見ることができます。

写真にはおさまりきらないほどの大きさに圧倒されること間違いありません。

浪岡りんごの歴史やりんごの里の自然が写真とともに説明されており、特に木の皮や根を食べる夜行性のハタネズミ退治に一役かっているフクロウの給餌活動や生態ビデオなども見ることができます。知ることでさらにりんごの素晴らしさを感じるれるでしょう。

最後に雪帽子をかぶったりんご「ふじ」が見られる雪見りんご(1月初旬まで)は、アップルヒル観光りんご園の風物詩。

どうぞ今年も豊作でありますように。
青森県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑睦子でした。

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