まつのベジタブルガーデン

北海道愛情たっぷりの真っ赤なトマト・はるちゃんのケチャップ

まつのベジフルサポーターレポート

皆様、こんにちは。
北海道のまつのベジフルサポーター
北海道フードマイスター野菜ソムリエの
八城 元代です。

この寒い時期に、太陽の光が燦々と降り注ぐ様な気にさせてくれる真っ赤なトマトの画像ですが、今回はこのトマトを生産して、ケチャップとして加工していらっしゃる北海道江別市の米農家さん巴農場の奥様の岡村恵子さんの手作りの加工品「はるちゃんのケチャップ」を紹介させて頂きたいと思います。

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「はるちゃんのケチャップ 」のラインナップです。 上右からピザソース、ケチャップ 、バジル入りケチャップです。下の右段はトマト鍋の素、ケチャップ大瓶とバジル入りケチャップの 大瓶です。

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トマトケチャップなのにトマトとは明記せずに、ケチャップだけなのには理由があります。トマトケチャップと呼べるのは、農林水産省が「トマト加工品の日本農林規格」で定める基準を満たしたものだけ。「はるちゃんのケチャップ」の原材料となるリンゴは入っていないそうで、トマトケチャップとは明記出来なかったそうです。ひとつの物を作り上げるのには色々なルールがあって、個々のこだわりを貫く事も大変にエネルギーのいる事ですね。

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私の住む北海道江別市にその工房はあります。江別市は北海道の道庁所在地である札幌市に隣接する人口約12万人の都市で、面積の40%以上が農地という所です。この自然の恵み豊かな環境を活かして、特色のある農業への取り組みが各関係部門でもとても熱心で、連携も成り立っている素晴らしい街です。 岡村さんは今から27年前に、農業改良普及センターにて「余剰野菜の加工」が目的の農家さん若い奥様達の勉強会に参加された事をきっかけに、ケチャップ作りを思い立ったそうです。勉強会を重ねるうちにこの地でいつかは自分の作ったケチャップを商品化して、工房を持ちたいと思索する様になったそうです。

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岡村さんの農場で栽培されているサンマルツァーノという品種のトマトです。イタリアの代表的なトマトで加熱することにより粘りのある独特の旨味が出る調理用のタイプです。 真っ赤な色がとても綺麗なトマトです。色々な品種を試してみて、サンマルツァーノに出会ったとのこと。 病気に弱く、管理にとても手間がかかりますが、農薬はなるべく使用せず大切に育てていらっしゃいます。

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夏に収穫したものを酸化を防ぐ為、一度熱を通して冷凍保存します。 多い日で1日120㎏のトマトを、二人くらいで下処理をします。 農繁期が落ち着いて来た頃からケチャップ作りが始まります。全てが手作業です。

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自然解凍したサンマルツァーノと北海道産のリンゴ、江別産の玉ねぎ、砂糖、穀物酢、食塩、江別産のしょうが、江別産のにんにく、コショウ、シナモン、パプリカ、オールスパイス、ローリエを煮ていきます。無添加の手作りケチャップです。

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約40㎏の具材を、お鍋の半分以下まで煮詰めていきます。私も1日工房体験をさせて頂きましたが、煮詰めている間はケチャップが飛んできて洋服がケチャプだらけになりました! 大変な作業ですが、農家の母さん達はとても慣れた手つきで作業を進めていらっしゃいましたよ。「はるちゃんのケチャップ」は粘度が強く、お味も普通のケチャップより濃厚になっていますので、トマトと野菜とスパイスがバランス良く伝わってきます。「はるちゃんのケチャップ」シリーズは、どれも短時間で本格的なトマト料理が簡単に出来上がります。

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ケチャップは子供達も大好きな定番のオムライスに。玉ねぎと大豆と炊いた玄米ご飯のケチャップライスにしました。ピザソースでオレンジカリフラワーのピザを焼いてみました。ピザソースと23㎝のピザ生地に、オレンジカリフラワーを2分の1玉敷き詰めて、黄パプリカとオレンジパプリカを適当量で。お野菜だけとは思えないとっても美味しいピザが出来ましたよ。是非お勧め致します。彩りにはレッドビートの葉とトレビスを飾ってみました。そして、そのピザ作りで出たお野菜の余りと玉ねぎ、大根をトマト鍋の素と同量のお水とで簡単に贅沢なトマトスープが出来上がりました。

どれも太陽の恵みの様な岡村さん達、農家の母さん達の愛情を素直に受けて育ったトマトの温かくてほっとする味が致します。あ~とっても美味しかったです。ごちそうさまでした。

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「まずは地元で認知されたい」と考えた岡村さん。当時保育園に通っていた娘さん “はるちゃん”の保育園の先生方やご近所の方達に手作りケチャップをプレゼントし、試行錯誤を続けておられたそうです。 すると、その美味しさゆえに先生達が「はるちゃんのケチャップないんですかぁ~?」と声を掛けられる様になって
自然と商品名になったのだそうです。はるちゃんとは、娘さんの名前だったのですね。ラベルのイラストは、はるちゃんが小学1年生の頃に描いた絵をはるちゃんのお父様、岡村さんの旦那様が簡略化したデザインにしてくれたそうです。ロゴの文字も旦那様の文字だそうで、まさにご家族やこの地域で作りあげられてきた愛情たっぷりなケチャップなのですね。

私もそんな素敵なケチャップを紹介させて頂く事が出来てとっても嬉しいです。ありがとうございました! 皆様もどこかで「はるちゃんのケチャップ」を見かけたら、是非お試しくださいませ。

北海道のまつのベジフルサポーター
北海道フードマイスター野菜ソムリエの
八城 元代でした。

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