小鉢ひろかの旬だより

NO.28 キャベツはキャベツでも、何キャベツがお好き?

突然ですがみなさん。誰かに悩み相談できますか?

わたしはとっても苦手。一人で悶々と悩むタイプです。

ですが、昨年「壁打ち」という手法を知って、最近では人に悩みを話すことができるようになりました…!壁打ちとは、ビジネスでよく使われる用語で、答えの出ない悩みがあるとき誰かに話を聞いてもらうことを意味します。相手からはっきりした解決策などを教えてもらうことではなく、「答えが出なくてもいいからとりあえず話を聞いてもらう」という点がポイントです。

そうすると、すごく意外な視点で返ってくる言葉から答えが見つかることがあるんです。だらだら話すのではなく、整理して話す。正解を求めて相談してはダメ。答えは自分しか持っていない。

結局、自分が汗をかかないと答えは見つからないのですが、話すことで悩みは解決できることを知りました。悩み相談下手な方、一緒に勇気振り絞ってみませんか?

キャベツはキャベツでも、何キャベツが好き?

今週の特集は「キャベツ」

ちょうど冬キャベツから春キャベツに変わる頃ですね。冬キャベツ(寒玉キャベツ)と春キャベツ(春玉キャベツ)の違いは、まずは葉の柔らかさ。ぎゅっと丸まり重みのある冬キャベツは、シャキッと固い繊維に寒さに耐えた甘みが特徴で、ロールキャベツやポトフなど煮込み料理がおすすめです。一方、巻きも柔らかくてみずみずしい春キャベツは生で食べるのがおすすめ。

いつもの「キャベツ」も季節によってこんなに違いがあるんですね。

さらにこの時期おすすめなのが、紫キャベツ、芽キャベツ、サボイキャベツ、プチベール。品種が変わると味も見た目も変わるので、キャベツの品種を変えるだけで料理が何倍にも幅が広がります。

わたしがおすすめなのは「紫キャベツ」。オシャレなカフェの彩り役で高いだけと思っていたのですが(申し訳ない!)、路地ものは他のキャベツ同様、今が旬!(まず旬があることに驚いた)そして、紫キャベツは一般的な緑のキャベツより葉が固く巻き込んでいるので、サイズが小ぶりです。小さいくせに高い!と、わたしのような偏見をお持ちだった方がいらしたら、今ならぜひ購入を考えてもいい野菜です。

紫色はアントシアニンという抗酸化作用の期待されるポリフェノールの一種です。ビタミンCも豊富で、栄養価の面でもメリットが大きいだけでなく、やはり食卓が一気に華やぐ効果は他の何より役割が強いと感じます。紫キャベツを買っただけで、今日は料理上手に見えるの間違いなしです。(最強…)

芽キャベツは、ビタミンCがキャベツの4倍あり、芽キャベツだけは「緑黄色野菜」!同じキャベツなのに芽キャベツだけ特別感があるのは、やはり1個にギュッと詰まった旨味と栄養素から。芯に十文字の切り込みを入れてゆでると、全体に早く火が通ります。

サボイキャベツは、別名「ちりめんキャベツ」。ちぢれた葉っぱが特徴のフランス・サボイ地方で作られていた野菜です。一般的なキャベツに比べ水分が少なく繊維質で、生のまま食べるとく柔らかい部分でもサクサクとした歯ざわりで、硬い部分だとバシバシする程で食べにくいです(笑) 見た目を生かして、ロールキャベツやポトフにするのがおすすめです。

プチベールは、オシャレな名前からまたフランス産なのかと思われがちですが、実は生まれは静岡県!芽キャベツとケールを交配して作られた野菜で、フランス語で「小さな緑」という意味を表すネーミングだそうです。なんといっても特徴なのは、その甘さ!糖度が11~13度にもなり、一般的なミカンやイチゴと同じくらいの数値です。甘味の後にくるケール由来の苦みがおいしく、癖になる味わいです。わたしは実家が静岡で、父が畑をしているので、栽培したのをよく送ってもらいますがそのままでおいしいので、料理いらずな点も最高な野菜です。

白菜は内側から、ではキャベツは?

前回の白菜の特集では「白菜は中心から成長してしまうので、早めに中心を切り取って!」というお話をしましたが、キャベツも同様に早く芯をくり抜くことが大切です。しかし、キャベツは空気に触れる面が増えると鮮度落ちが早い野菜なので、芯を取り除いたら、外側から1枚ずつ剥がして使うのがGOOD。

柔らかで水分の多い白菜に比べ、キャベツは一度にたくさんの量を食べにくい野菜なので、より日持ちする方法で使っていきましょう。

ところで、このくり抜いた芯。ビタミンCが葉の二倍も含まれて食べられる部分です!繊維が強く固くて、少し苦味があるので、そぎ切りにして煮込んで食べるのがおすすめ。他にも、その食感を活かしてピクルスに漬け込むのも良いでしょう。紫キャベツを使うと綺麗なピンク色に発色して、可愛いですよ。

外食先でいただいたメニューがとてもおいしかったので、レシピにしてみました。春のキャベツに、桜の塩漬け、塩麹を和えた簡単な浅漬け。春の訪れを感じる味付けです。

芽キャベツは芯だけではなく、パックリと開くぐらい深く切り込みを入れると、火通りだけでなく味もよく中に入ります。コンソメを効かせただしに漬け込むと、洋風おひたしの完成です。

様々な種類のキャベツが楽しめるのは12~3月の今だけ!どんなキャベツと巡り会えるか、わたしはいつも売り場や畑を覗いてはワクワクしています。

Instagram再開のお知らせ

1年間更新できなかったわたしのInstagramですが、本日から投稿を再開します。先日再開のお知らせを投稿したところ、「おかえりなさい」「待っていたよ」と100件以上の連絡を頂き、本当に勇気づけられました。ありがとうございます。

わたしのInstagramの特徴は「毎週1つの野菜をいろんな角度から切り取って特集する」スタイルです。そして、今年の重要テーマは「捨てない」。長持ちする保存方法、冷蔵、冷凍、作り置き、大量消費など、写真と動画、そして文章で、一番わかりやすい方法を使ってお伝えしていきます。

さらに!!(大事)

今年はLive配信を取り入れ、「料理の組み立て方」を発信していく予定です。わたしは今後、レシピは出しません(重要)。組み立て方をお伝えします!レシピというゴールを伝えるのではなく、どんな食材でも「自分で楽しんで作れる=結果、市場でも家庭でも捨てない」世界が作れるよう、料理のメソッドを整理してお届けしていく予定です。

ぜひフォローしてお待ちください^^

 

 

 

また次回の更新で、月曜朝6:00にお会いしましょう。

小鉢 ひろか/社会問題を料理で解決する 料理コンサルタント
instagram: https://www.instagram.com/kobachi_hiroka/

☆「まつのFresh!宅配」はこちらから!

冬野菜の最新記事