スマートフォンを触る時間が長すぎるのが悩みです。先日エスカレーターに乗っている最中、ふと暇だなと感じてスマホを見始めた自分に驚いてしまいました。…もはや中毒ですね。スマホ1台で連絡から調べ物、お会計にも使えるので、現代人の「ないと困るもの」に進化しましたね。

私の中で野菜にも「ないと不安になるもの」があります。皆さんは家にないと不安になる野菜を聞かれたら、何を想像しますか？私は玉ねぎ、ニンニク、そして「にんじん」です。オレンジ色が地味なごはんの彩りにもなりますし、日持ちもして栄養価も高いのでつい毎回買ってしまう食材の一つです。

周年出回っているにんじんですが、実は旬が2回あります。10月から12月の秋冬にんじんと、3月の春にんじん。柔らかくてみずみずしく、サラダで食べたい春にんじんに対して、加熱することで甘味が出ておいしくなるのが秋冬にんじんです。

今日は、今の時期においしい秋冬にんじんのあったかレシピを紹介していきます。

加熱するなら〇〇と一緒に！

にんじんといえば、ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンが豊富な野菜です。β-カロテンは抗酸化作用が高く、例えば紫外線を浴びた肌の修復など老化予防、美容効果、またがん予防などが期待される栄養素です。にんじん50gで1日に必要なビタミンAの7~8割カバーできると言われるほど！

栄養価の高い野菜ですが、実は料理の仕方でその吸収率は変わってきます。β-カロテンの吸収率は、

• 生で食べる　8％程度
• 加熱する　15%程度
• 油と一緒に加熱する　70%以上

と、栄養素を考えると断然、油と一緒に加熱して食べるのがおすすめ！β-カロテンの吸収力が高まるだけでなく、油の甘味が加わりより出来上がりの味に深みが出ます。

今回の秋冬にんじんで一番おすすめな調理方法は「無水調理」。水を使わず、野菜が自身が持っている水分を利用してじっくり加熱していくので、にんじんの味や甘さが濃くて驚くでしょう！

写真ではローズマリーと一緒に加熱しましたが、シンプルに塩だけでも本当にびっくりするほどおいしい！ぜひこの秋冬にんじんで試して欲しい食べ方です。

にんじん1つでここまで広がる！食べ方紹介

ごはんのおかずにもなる「にんじんのサブジ」はいかがでしょうか。サブジとは、インド料理の簡単副菜で、野菜に香辛料をまぶして炒め蒸しにする料理です。キーマカレーの付け合わせ等でよく食べられています。

カレー粉や玉ねぎ、トマトなどベースを丁寧に炒め、蒸し焼きにすることで野菜の甘味がでて、シンプルだけどコクのある味に。今回はにんじんをじっくり加熱して甘味を出しました！「ごはんがすすむね〜」と我が家でも好評でした。

大きく切ったにんじんを下味を含ませ、たっぷりのごまと一緒に煮込んだ「にんじんのごま煮」は、お弁当の副菜におすすめです。

温かくても冷たくてもおいしいので、お弁当を温めて食べたい冬は、ミニトマトよりにんじんで彩りを足す方が賢い選択です！

炒めて作る「にんじんとひじきのごまサラダ」は、しょうゆが入った定食屋さんの小鉢にありそうな、なつかしい味に仕上がりました。こういう1品が作り置きであると、重宝しますよね。

冬のサラダといえば、ホットサラダ！にんじんやかぶ、じゃがいも、ブロッコリーなど冬野菜は蒸すと本当においしくなります。そんなホットサラダに合わせるドレッシングはポン酢で作る「にんじんドレッシング」。すりおろしにんじんはビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が顔を出し、せっかくの他の食材のビタミンCを壊す可能性があります。そんなとき、酢やレモン汁など酸味を合わせると、アスコルビナーゼの働きを弱める働きをしてくれます。今日はポン酢の酸味を利用して、簡単においしくビタミンCも守れるドレッシングにしてみました。

たくさん紹介したにんじんのレシピはこちらに詳しい分量が掲載されています。どうぞご活用ください。

NiziUから教わる 1人1人の特別さ

大変今更ですが、最近NiziUさんのNiziprojectにハマりました。一生懸命に努力するメンバーの皆さんの姿もそうですが、私はJ.Y.Parkさんのコメントに胸打たれハマった一人です。

J.Y.Parkさん：『多くの人がいる中で、1人1人が特別な理由をもって生まれてきた人だから、ありのままの姿が特別だと分かるときが来るはず』

独立して仕事をすると、どうしても差別化というのを考えなければならなくなり「私の強みってなんだろう」と悩むことが多くありました。そんな中、ありのままの姿が特別なんだというアドバイスは、私にもグッとくるものがありました。無理に作るのではなく、中から出てくる想いをありのままに表現できるよう努力しようと誓ったものです。

そんなNiziUは12/2でデビュー1年記念！おめでとう〜！NiziUの紅白が楽しみですが、孤独のグルメも大ファンなので忙しい大晦日となりそうです。

では、また次回の更新で、月曜朝6：00にお会いしましょう。

小鉢 ひろか/社会問題を料理で解決する 料理コンサルタント
instagram: https://www.instagram.com/kobachi_hiroka/

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