小鉢ひろかの旬だより

NO.26 「食べる風邪薬!?」苦くならない春菊の食べ方

新年あけましておめでとうございます。

皆様、年末年始はどうお過ごしでしたか?

私は10年住んだ京都へ行き、お世話になったシェフ達に会えたり、福娘としてご奉仕させていただいた大阪 勝尾寺に参拝できたりとタイムスリップを楽しんだ正月でした。勝尾寺は「勝ちダルマ」で有名なお寺で、境内には何百、何千のダルマさんが至る所に飾られています。山の奥のお寺なので、都心からの参拝は行くまでに時間がかかりますが、自分に勝つ 勝運祈願のパワーは絶大です!ぜひご参拝してみてください。

食べる風邪薬!春菊のパワーとは?

新型コロナウイルスの感染が再拡大してきましたね。心配です。大雪が続くなど、寒さの面でも体調管理が難しい冬、今の時期にピッタリの野菜「春菊」から新年のコラムはスタートしようと思います。実は、私の一番好きな野菜だから、という特別扱いだったりします。週に2回は買うほど大好きなので、今日も熱たっぷりでお届けします。

 

花が咲くことから付けられた春菊。西日本では「菊菜」とも呼ばれます。春菊が咲かせる花は3/22の誕生花でもあるそうです。黄色と白でとても可愛い見た目です。ぜひ一度検索してみてくださいね(おすすめサイトはこちら)。

春菊は独特の香りや苦味から、子供(大人も?)が苦手な野菜上位にランクインされることが多いですが、この味や香りは栄養が豊富な証拠です。春菊の特徴としては、総カロテン量がほうれん草や小松菜よりも多く食べる風邪薬とも呼ばれています。また、春菊の香り成分は10種類以上で構成され、食欲増進、咳止め、整腸作用、自律神経を整えてイライラを和らげる、リラックス効果など、まさに弱った体を整える効果が期待されます。

旬は12〜2月。体調を崩しやすい季節に旬を迎えるありがたい食材です。季節外れで買うと1袋300円以上と高価な値がついていることが多いですが、今時期はだいぶ手頃な価格に落ち着いています。今、食べなきゃ本当に損な野菜です!

アクが少ないから春菊はぜひ生サラダで

アク成分の「シュウ酸」が少ないため、春菊は下茹の必要はありません。すき焼きをするときも直接鍋に入れて加熱しますね。下茹でしないことで、水溶性のビタミン類など栄養素の損失もなく食べられるのが春菊の良い点です。

アクが少ないということで、オススメなのは春菊の生サラダ。

実は、春菊独特の苦味や香りは煮る・茹でるなど、加熱することで溶け出してきます。生で食べることによって、苦味の少ない春菊を楽しむことができるんです。簡単な食べ方としては、生の春菊を3cm幅に切り、塩、こしょう、ごま油、(お好みで鶏ガラスープの素)を加えて混ぜるだけ。

韓国海苔を混ぜたら、3分でできる春菊のチョレギサラダの出来上がりです。春菊苦手な方でも食べやすい方法です。ぜひ「食べる風邪薬」の新しい味を試してみてください。

実は春菊はフルーツとの相性も良く、柿やみかん、りんごなど組み合わせた日本料理が多くあります。フルーツのおかずは、ご飯のお供というより週末のお酒のあてに使ってみてください。私はフルーツと相性のいい白あえの衣に、りんごと春菊を合わせました。豆腐、白ごま、砂糖、醤油を混ぜた和え衣に、りんごの酸味と春菊の苦味が合わさり、前菜の1品として最高です。家にあるものを、組み合わせを変えるだけでお店の料理が出来上がります。

お子様でも春菊が食べやすくなる方法としては、チヂミにするのはどうでしょうか。春菊は煮たり茹でたりと液体の中で加熱すると苦味や独特の香り成分が溶け出しやすかったですが、実は「炒める(焼く)」なら苦味が強くならずに仕上げられます!

実際に「子供がすごく喜んで食べてくれました」というご報告を何件もいただき、嬉しくなった食べ方です。春菊は鮮度落ちも早いので、食べきれずシナシナになってきた時のレスキュー方法としてもオススメです。

最後の食べ方は、ナッツと合わせてかき揚げにしてみました。寒い日々なので、温かいうどんやそばの付け合わせにぴったりです。水分の少ない野菜は、カリッと仕上がりやすいので、玉ねぎのかき揚げを作るより上手にカリカリに仕上げられますよ。

詳しいレシピはInstagramよりご検索ください。

ドイツの紅茶メーカー様とお仕事がスタート

今年からドイツの高級紅茶 ALTHAUSのPRを全て担当させていただくことになりました。貿易で栄えた北ドイツの紅茶は、イギリスや中国など世界中のお茶が集まったためフレーバーを組み合わせる「ブレンド力」が特徴となります。不揃いな大きさの食材も、ドライフルーツにしてミックスすることで新しい味のフルーツティーとして楽しむなど、SDGs時代の先駆けとも言える商品が多く揃っています。

私のお気に入りは、りんごや洋梨、アーモンド、カモミールなどがブレンドされた「アーモンドパイtea」。お茶なのに茶葉が使われていないものがあるなど、驚きの組み合わせが多く勉強にもなりますし、私もこんな商品が日本の地方と作れたらなと思いを馳せながら、頑張っていこうと思っています。野菜のお茶も作れるかな。楽しみな1年のスタートです。ぜひ応援よろしくお願いします。

 

 

また次回の更新で、月曜朝6:00にお会いしましょう。

小鉢 ひろか/社会問題を料理で解決する 料理コンサルタント
instagram: https://www.instagram.com/kobachi_hiroka/

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