まつのベジタブルガーデン

大阪府瑞々しさあふれる旬の泉州たまねぎ

まつのベジフルサポーターレポート

大阪府のまつのベジフルサポーター 、野菜ソムリエ 、ジュエルフルーツクリエイターの 万ノ記子(マンノノリコ)です 

晴天に恵まれ、お伺いしたのは泉佐野市にある広大な畑。数か所に分散する畑を全てあわせるとなんと甲子園6つ分にもなるそう!今回は江戸時代から続く農家長左エ門射手矢農園さんの泉州たまねぎをご紹介させて頂きます。

泉州たまねぎ

広大な畑にはまさに収穫期を迎えた泉州たまねぎが土から頭を出してぎっしりと並んでいます。青いねぎ部分が倒れているのが収穫期のサインです。

泉州たまねぎ

射手矢さんの育てる野菜と言えばとにかくビッグサイズ。ストレスを与えないでのびのび育てるので本来持つ野菜の力を妨げるものがほとんどありません。そのためスクスクと成長し旨味がギュッと詰まった大きくてジューシーな瑞々しい野菜が収穫できるそうです。この泉州たまねぎも例外ではありません。

泉州たまねぎ

1玉450グラムもある大きな泉州たまねぎを収穫させていただきました。両方の掌でも包み込みきれないほど大きくずっしりと重量があります。土にしっかり根を張り養分を吸収した泉州たまねぎを輪切りにすると肉厚で瑞々しい表面からは水分が溢れ出てきます。

泉州たまねぎ

日本での玉ねぎの歴史は意外に浅く、明治12年、神戸でアメリカ人から玉ねぎを分けてもらいそれを栽培したのが始まりです。泉州地方では明治18年から栽培が始まったそうです。泉州たまねぎは水分が多くて甘みとコクがあるのが特徴です。射手矢さんが育てたものは辛みが特に少なくオニオンスライスなどのサラダにして生で食べるのが一番のお勧めだそうです。泉州たまねぎの和風ドレッシングとの相性も抜群。

泉州たまねぎ

辛みが少ないため水にさらして辛みを抜く必要がありません。食べる一時間前にスライスして冷蔵庫で冷やして食べることで栄養分を逃すことなく甘味が増して美味しく頂けます。

泉州たまねぎ

また、たまねぎを切る時の悩みといえば流れ出る涙ですね。これはたまねぎに含まれる揮発性の高い硫化アリルという成分が原因です。この硫化アリルは水溶性成分のため包丁を濡らしてカットすることで、成分が解け込みかなり目の痛みが軽減されます。

泉州たまねぎ

ところが、射手矢さんの泉州たまねぎを普通にカットしても涙がほとんど出ないのです。水分が豊富で、カットすると同時に溢れだす水分に硫化アリルが溶け込むためだと考えられます。

泉州たまねぎ

硫化アリルには体に嬉しい効果も期待できます。消化液の分泌を促し新陳代謝を促進する働きや血液をサラサラにする働きによって高血圧や糖尿病などにも効果があるといわれています。

泉州たまねぎ

加熱するとさらに甘さが引き立ち食感も生の泉州たまねぎとは違ってかなり柔らかくなります。疲労回復のビタミンとも言われるビタミンB1の吸収を促進する働きもあるといわれています。

泉州たまねぎ

ビタミンB1を豊富に含む豚ベーコンと泉州たまねぎでジャーマンポテトをつくりました。疲れている時に食べると元気になれそうですね。その他にもオニオンスープやハンバーグの具材などに大活躍。旬の時期の野菜は栄養価が高くたくさん収穫されるため価格も安定しています。今が旬の泉州たまねぎを使ったお料理で食卓を明るい笑顔でいっぱいにして頂きたいと思います。

長左エ門射手矢農園さんHP
http://www.tamanegi.tv/

大阪府のまつのベジフルサポーター、 野菜ソムリエ、ジュエルフルーツクリエイターの 万ノ記子(マンノノリコ)でした。

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