こんにちは。北海道のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの福島 陽子です。
もうすぐひなまつりですね。北海道はまだまだ雪が残っていますが、我が家では手作り桜餅を作って、一足早く春の味覚を楽しみます。美味しいお餅を作るのに欠かせないのが、あんこですよね。北海道は小豆の収穫量が全国の93%を占めるなど、小豆の栽培がとても盛んです。※農林水産省調べ
今回は、生産者さんの顔が見える北海道産の小豆にこだわって、2種類の桜餅を手作りしてみました。
■「北のおとめ」の絶品あんこ
使用したのは、北海道ルスツ村「よしかわファーム」さんの小豆「北のおとめ」。比較的さらっとした食感が特長の美味しい小豆を使って、つぶあんの作り方を簡単にご紹介します!鍋にさっと洗った小豆とたっぷりの水を入れて強火にかけます。沸騰したらアクを取り、中火で3分ほど煮てから、ざるにとって茹で汁を捨てます。これは「渋きり」といって、渋味になるアクを取り除くための工程です。
次に、小豆を鍋に戻して、たっぷりの水を加えて強火にかけ、沸騰したら弱火にして約40分煮ます。煮ている間、小豆の表面が湯から出ないようにします。やわらかくなったら茹で汁を捨てて、小豆とほぼ同量の砂糖を加えます。照りを出すために水あめを加えることもありますが、よしかわファームの奥様 吉川巴さんいわく「小豆本来の旨みを活かすのなら砂糖だけがおすすめ」とのこと。汁気が少なくなってきたら、適量の塩を加えて混ぜ、火を止めます。小分けにして、濡れぶきんなどをのせて冷ませば、つぶあんの完成です!
■「関西風」と「関東風」あなたはどっちの桜餅派?
あんこが完成したら、次はお餅ですね。お餅の種類は、北海道で主流の道明寺粉で作る関西風と、小麦粉で作る関東風の長命寺の2種類!どちらの桜餅も栃木県産のいちごを煮て作った「いちごシロップ」で色付けしました!特に道明寺粉の桜餅は、とても鮮やかな発色になりました。
道明寺粉とは、水に浸したもち米を蒸して乾燥させてから粗くひいたものです。大阪府藤井寺市にある道明寺で作られたことが名前の由来だそう。この道明寺粉を使った桜餅は、北前船で北海道に伝わったと言われています。今回作った関東風(長命寺)は、小麦粉と白玉粉を使った生地を焼いて、いちごとあんこを包んであります。生まれも育ちも北海道の私。あまり馴染みのない作り方で、もちっとした生地を焼き上げるのはなかなか難しかったです。重箱に入れて、ピクニック気分で桜餅を楽しみました!関西風は、さっぱりとした「北のおとめ」のあんこに、道明寺粉の食感、いちごの香りがよく合いました!そして、いちごたっぷりの関東風は、あんこと薄皮の生地によく合う美味しい桜餅に仕上がりました。
最後に、「北のおとめ」を生産された素敵な農家さんをご紹介します。
蝦夷富士として親しまれ、北海道を代表する名峰「羊蹄山」。(写真は道の駅中山峠から撮影)その麓にあるルスツ村の「よしかわファーム」さんは、寒暖差のある気候と火山性の土壌を活かして美味しい野菜を作る農家さんです。
収穫期には、よしかわファームさんの美味しいとうきびやじゃがいもなど、たくさんの野菜が「道の駅ルスツ」に並びます。野菜ソムリエでもある吉川巴さんは、よしかわファームの野菜とルスツ村のことを、もっとたくさんの皆様に知ってもらいたいと積極的に活動されています。早朝から夜まで野菜と向き合いながら、野菜ソムリエとしても頑張っている姿に、同期としていつも刺激を受けています。
そんな素敵な巴さんとご主人が作った美味しい野菜は通信販売もありますので、ぜひホームページよりお問い合わせください!
よしかわファーム
http://www.yoshikawa-farm.com/