ベジフルサポータージャーナル

熊本県熊本の熱血フルーツ!ブラッドオレンジ!

まつのベジフルサポーターレポート

熊本県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの佐藤真美です。

果肉が「血(blood:ブラッド)」のように赤いことから名付けられた、ブラッドオレンジ。みなさん、食べたことがありますか?国内では、愛媛県が有名な産地となっておりますが、熊本県でも生産されています。といっても、生産者も生産量もごくわずか。
ブラッドオレンジ
ブラッドオレンジの原産国は、イタリアのシチリア島。ブラッドオレンジは、年間を通して温暖な地域での栽培が適していると言われています。しかし熊本の気候は、夏は蒸し暑く、冬は極寒。特にブラッドオレンジの収穫の時期(2月頃)は、最低気温が氷点下3〜5℃になることも!そのような中で、ブラッドオレンジの生産に取り組まれている、宮本果樹園にお伺いしました。

宮本果樹園は、主にデコポンを生産されており、2016年12月のジャーナルでもご紹介させて頂いた農園です。
https://www.matuno.co.jp/vegeful/category/journal01/5857.html

お話を伺ったのは、宮本雄平さん。「ブラッドオレンジはとにかく寒さに弱いので、熊本ではハウス栽培が適しているんですよ!」早速ハウスの中に入ると、一つの木に30〜40個くらい実のついたブラッドオレンジの木々がずらり!枝もしなるほど実が重そうです。木を植えられたのは3年前だそうで、今年から本成りになり、出荷できる良品が実るようになったとのことでした。
ブラッドオレンジ
収穫期は、2月初旬から中旬の約半月間。期間が短く一瞬にして収穫が終わるというイメージですが、そんな簡単なことではありません。「いつでも採っていいということではなく、採る見極めが大事です。収穫日が決まったら、半月の間にすべてのブラッドオレンジを採ります。」おいしい瞬間を見逃さない、絶妙のタイミングで収穫をするというプロの技!私も野菜を作っていますが、収穫のタイミングこそ本当に難しいものです。
ブラッドオレンジ
「収穫後は、予蔵(よそう)をします。」「予蔵?貯蔵とはどう違うのですか?」「貯蔵は味(甘味や酸味)がおいしく全体に回るめに寝かしますが、予蔵は水分をとばすために寝かせます。水分をとばすのは棚持ちさせるためです。また、予蔵をし時間が経つと、収穫してすぐ果皮にキズがあって肉眼では見えなかった物は自然とキズが浮かび上がってくるのです。それから選別をし、キズのない良品のものを出荷します。」予蔵をしている倉庫内は温度管理が必要とのことで、加温もされていました。
オレンジ予蔵
こちらで作られている品種は、「モロ」と「タロッコ」の2種類。

「モロ」は、イタリアの品種で主に加工用として生産されますが、こちらでは生食用としても生産されています。「モロ」の特徴は、なんといっても果肉の色!収穫してすぐの色は、オレンジや赤色などのまだら模様ですが、寝かせれば寝かせる程、色は赤から黒っぽい色に変化していきます。赤い色素は果皮にも出ているほど。この赤色の正体はなんと、アントシアニン!柑橘類でアントシアニンを含むのはこのブラッドオレンジだけと言われています。甘味が強く、香りも楽しめます。
ブラッドオレンジ モロ

ブラッドオレンジ モロ
「タロッコ」もイタリアの品種ですが主に生食用として生産されています。果肉の色はオレンジ色がやや強めですが、モロと比べると皮が薄く濃厚な甘味と酸味が特徴です。
ブラッドオレンジ タロッコ

ブラッドオレンジ タロッコ
愛媛県などでは露地栽培が中心で、ボールのようにまん丸とした形をしているのに対し、ハウス栽培のものは少し卵のような形をしているのも特徴です。

「ブラッドオレンジを九州で作るのは気候や環境など大変な部分もあるけど、新しい試みとして始めました。今後、デコポンに続く熊本の特産物としておいしさを追求していきたいです。」と宮本さん。最高のデコポンを作る宮本さんだからこそ、最高においしいブラッドオレンジを期待しています!
ブラッドオレンジ
ブラッドオレンジはそのまま食べるのもおいしいですが、少しアレンジをして食べるのもおいしいです。

【ブラッドオレンジのジュース】
宮本さんおすすめの一品です。ぜひ、ジュースを作ってみてくださいとのことでした!赤く濃厚な味わいで、少しつぶつぶ感も残るので、食べるジュースのような感じです。
ブラッドオレンジジュース

【ブラッドオレンジのサラダ】
モロとタロッコの色を活かしてサラダに!野菜やチーズ、ナッツも乗せて塩とオリーブオイルでいただきます。
ブラッドオレンジサラダ

【ブラッドオレンジのオランジェット】
オランジェットとは、オレンジピールにチョコレートを添えたもの。今回は、ピールにせず生のまま使いました。実は私、チョコレートソムリエ。チョコレートはカカオ70〜80%でシトラス系フレーバーのものが甘酸っぱいオレンジにはよく合います。輪切りにしたオレンジに、約50℃で溶かしたチョコレートを塗り、冷蔵庫へ。チョコレートがパリッと固まったらできあがりです。
ブラッドオレンジオランジェット

さらにブラッドオレンジの果汁を使って、化粧水のような使い方を教えて頂きました。手の甲にブラッドオレンジの果汁を2〜3滴垂らし、ハンドクリームを塗るように手に塗りこみます。
柑橘果皮化粧水
すると、どうでしょう!手が白くなりスベスベに!さらにオレンジの香りが香水の代わりにもなります!
柑橘果皮化粧水
(左手が果汁を塗った方、右手が何もしていない方)
デコポンも同様で、果皮に含まれるオイル成分が肌をしっとりとなめらかにしてくれる効果が期待でき、肌が乾燥するこの季節には大変重宝します。また香りには癒し効果も!短いシーズンで出回るブラッドオレンジをぜひいろんな形で楽しんでみてくださいね。

熊本県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの佐藤真美でした。

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