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【緊急速報】台風10号による弊社各産地の被害状況

8月29日~30日にかけて東北地方を横断した台風10号により被災されました皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い被災地の復興を心よりお祈り致します。

弊社各産地の状況を速報としてお伝え致します。被害調査中の団体や農協もあり簡易的な内容となりますが何卒ご了承ください。

■北海道
【トマト】長沼、鵡川管内、共に大きな被害無く、出荷数量に大きな影響はないようです。

【大根】十勝管内は畑が冠水したところが多く出ており、しばらく出荷量が半減する見込みです。まだ、その後の病気発生が非常に心配されています。

【人参】十勝・富良野管内は選果場が冠水し、作業をすることが出来ない状況に陥っています。現在出荷していた畑の約半分も冠水しました。この後、出荷が再開したとしても、人参自体が水分をかなり含んでしまっているため腐れ・傷みが非常に心配されています。

また、続いていた降雨・曇天により、肥大が進まず、MやSサイズの比率が多くなり、2L・Lサイズが極端に減少しております。そしてこの台風により全体出荷量が一気に減少。今までに無いほどの価格高騰および品薄となりそうな見通しです。

【玉葱】北見管内、今回の台風では目立った被害はありませんでした。しかし、前回の台風後から続く降雨の影響で作業ができず、全体量がかなり減少しております。加えて降雨により土壌が水分過多となっており10月以降、貯蔵になってから、黒染みや皮腐れなどが多発してしまう恐れがあるとのことです。

【じゃがいも】現在は表立った被害が殆どでていませんが、畑がどっぷりと冠水した地区も多いだけに、今後の病気発生が非常に心配されます。影響が出てくるのは10月以降の見込みです。

■青森県
【トマト】一部ハウスのビニールがはがれたところもなりますが、今後の入荷量に大きな影響は出ないであろうとの見解です。

【大根】今現在出荷のものには大きな被害は出ませんでしたが、今後、10月頃から出荷していくものに影響がでそうな見込みです。腐れ、傷みが心配されます。

【こかぶ】野辺地地区、今回の台風によりほとんどの葉が折れ、全滅に近い状態になっております。本日もほぼ入荷が無い状態です。出荷があったとしてもスレ、キズから傷み・腐りが発生する確率が高く、このまま今期の出荷終了を迎えてしまいそうな状態です。

■福島県
【トマト】大きな被害はありませんでしたが、曇天と降雨による冷え込みと成り疲れで小玉傾向となっており、入荷量自体も減少してしまっております。

【胡瓜】現状大きな問題はでておりませんが、A品率がかなり低下しています。

■秋田県
【トマト】大きな問題は出ませんでしたが、時期柄出荷量が減少しております。

【ピーマン】台風による大きな被害はありませんでしたが、各圃場で尻腐れが多発し、出荷量が減少しております。

【胡瓜】予想以上に大きな被害が出ており、詳細を現在調査中です。

■長野県
【葉物類】今回の台風9号、10号での被害は目立ってありませんでした。現在は降雨が少なく干ばつ気味のため、レタスが結球せず、サニーレタス・グリーンリーフは生育不良が生じております。台風による降雨で回復が期待されます。

■群馬県
【葉物類】台風10号の影響は目立ってありませんが、先週からの曇天と続く降雨の影響で生育が遅れ気味となっております。

【キャベツ】大きな問題はございませんでした。

【茄子】台風9号・10号の強風により、キズやスレなどが生じ、そこから広がる傷みや水分過多による腐りが多く発生して正品率がかなり低下しています。降雨も続いているため、回復が遅れ、これから1~2週間ほどこの状態が続く見込みです。

■茨城県
【葉物類】今回の台風では目立つ被害はありませんでした。茨城産は9月20日前後から出荷が始まってまいります。

【ゴーヤ】前回からの台風による強風、続く降雨で表面が傷つき、傷みが出てしまうものが多く入荷量が激減しております。今の時期は茨城県以外の産地がほどんど無いため、価格も上がっております。

【ピーマン】台風による目立った影響はありませんでした。

■千葉県
【トマト】同じ千葉の中でも長生・銚子管内は大きな影響は出ませんでした。山武・八街管内では大小のハウス倒壊の被害が出ており今後のトマト出荷量に少なからずとも影響が出てきそうです。

【人参】台風9号で播種したての圃場が水に浸かったりもしましたが、10号では降雨だけで大きな被害は出ませんでした。11月中旬頃から出荷が始まって参りますが、土壌水分が多くなってしまっているため、貯蔵物となる、最後2月~4月頃の品質に懸念があるとのことです。

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