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【台風被害】北海道産 人参・玉ねぎ・じゃが芋への影響

先日の緊急速報でも産地状況をお伝えいたしましたが、最新情報をお伝え致します。

人参
11月に千葉・茨城産の出荷が始まるまでかなりの品薄、高値

台風の被害により、北海道産の作況が例年の半作ほどになる予測、冬までの販売計画が立たない状況となっております。

冬作に向けて播種を終えたばかりの千葉・茨城も台風に伴う豪雨で種が流される等の被害があり、かなりの遅れが予測されます。台風被害_人参

11月に千葉・茨城産の出荷が開始されるまで大幅な品薄、高値であり、出荷が始まっても入荷量が少ない見込みのため、九州・四国産が出てくる春先まで高値で推移することが予想されます。

入荷激減につき、状況によっては2L・L・M規格を併せてのサイズ不揃いや、一部をカットしキロパックでお届けさせて頂く場合がございます。

また、皮がすれてやや黒くなっているものが入ることがございますが、何卒ご容赦頂けますようお願い申し上げます。

じゃが芋
年内は安定、貯蔵性に不安あり年明けから春先まで品薄・高値予測

北海道産の今年の作況は、例年の2万トン減の減収予測であったところに台風被害が発生。年内は比較的安定していますが、貯蔵性に不安があるため、年明けから春先まで品薄、高値が予測されます。

また、今期の北海道産の切り上がりは早まる可能性があり、4月いっぱいは無い見込み。九州産じゃが芋も、通常、種芋は北海道で作られるため、発芽率に問題が出れば来春の作柄に影響する恐れがあります。年明けからの動向に十分注意してまいります。

玉ねぎ
北海道産の今年の作況は豊作(対前年120%)
天候の回復次第では、春先まで大玉傾向、安価で推移する見込み

出荷量のトップ地区では、流された・浸かった等の被害はそこまで大きくは無く、むしろ台風以前から今も続く降雨・曇天の影響の方が大きいとのことです。

北海道産の今年の作況は豊作(対前年120%)。北見地区の台風被害等で一次的に相場高になりましたが、天気が回復し収穫が順調に進めば、入荷量も改善し、春先に向けては例年より大玉傾向、安価で推移する見込みです。

ただし、全体的に切り上がり早まることも予測されます。例年ですと4月下旬までヒネ玉葱を使用しますが、今期は3月いっぱいの可能性も出てくるかもしれません。じゃが芋と同じく長期的な経過観察となりますが、産地と密に状況を確認してまいります。

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