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【台風21号】弊社各産地の状況(速報)

この度の台風21号により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

弊社産地につきまして、被害調査中のところもございますが把握できた範囲での状況をお伝え致します。

各産地・品目ともこのところの長雨・曇天からの出荷量減少に、台風の暴風雨で追加ダメージを受けました。台風22号も発生し、進路によっては被害拡大が懸念されます。今後の産地状況には十分注意してまいります。

青森県
【トマト】現状のところ、台風の影響は確認されておりません。

茨城県
【レタス、サニーレタス、リーフレタス、キャベツなど】今回の台風により圃場の一部が冠水しました。
台風被害
また台風後の風の吹き込みにより葉先等が乾燥し、外葉の一部が黒ずむ生理障害が発生。台風翌日から外葉の黒ずみに注意し出荷しております。さらに、台風以前からの連続した降雨、日照不足の影響から病気が発生する可能性があります。
台風被害

 

 

【白菜】強風の影響からの萎れ、
台風被害

へりの部分に黒ずみが出ております。
台風被害

埼玉県
【水菜】
圃場に水が入り込み、ハウス約17棟が倒壊しました。直近の出荷には影響は出ていませんが生育の前進傾向もあるため、最近の日照不足・低温の影響から出荷量が減り込んでしまいそうです。来週半ば頃までには回復見込みとなっています。

【長ネギ】
圃場が冠水しているため立ち入れず、ここ一週間ほど出荷量激減見込みです。
台風被害

千葉県
【大根】台風以前の連日の降雨の影響で播種が止まっているため、年明け2~3月の出荷量が減る可能性があります。この状況は近在の千葉県・神奈川県産のほとんどにも見られています。

【トマト】この度の台風で一部ビニールがはがれたハウスもありましたが、現出荷量に直接的な影響はない模様です。ただ、このところの曇天日照不足の影響が12月中旬~後半に現れる可能性もあり、その時期の収量減が懸念されます。

【長ねぎ・ブロッコリーなど】強風から圃場で倒れてしまいました。出荷量減少する見込みです。 

【小松菜・春菊・ほうれん草】強風により葉に傷みが出ています。出荷量減少する可能性があります。

群馬県
【レタス】郡馬県産は現状台風の被害はほとんど出ていません。

静岡県
【レタス】外葉が破れたものもありますが、出荷できる大きさにまで生育しているものは外葉を外せば大きな問題ないと思われます。生育途中のレタスでは、今後の気温次第では小玉傾向の懸念があります。また降雨・強風の影響から、年明けから1月中旬以降の出荷分が定植できていない状況となっております。

【青梗菜・糸三つ葉・小松菜】ハウスのビニール破れが多数、ハウスの変形、倒壊もありましたが、出荷量への影響は軽微の見込みです。

【新玉ねぎ】現在生育中の5割ほどが冠水してしまいました。連日の降雨もあり、水の引きがいつもより悪くなっています。塩害の被害がなかったことが幸いですが、B品以下の比率が増える見通しです。 
台風被害

【洋菜など】
セロリは強風の影響から一部傾きが見られていますが、大きな問題はなさそうです。

ブロッコリー・芽キャベツは折れもあり、出荷量が落ち込む見込みです。

レッドキャベツは年明け以降の出荷分の苗が強風で飛ばされ、壊滅的な状況。大きく減り込む可能性があります。 

【みかん、柿など】強風からスレは見込まれますが、実の落下はありませんでした。ただ正品率は落ち込むと思われます。

愛知県
【キャベツ】株が強風でかなり揺られましたが、生育が十分に進んでいるものは今回の台風の影響は少なく、早期に回復する見込み。年内から年明けくらいまでは被害は軽微と思われます。ただ水没している地域があるため、今後病気の発生が心配です。塩害が出ている可能性もあります。また、年明け2~3月頃に現在の降雨の影響を受け、品質低下がでる懸念もあります。

【ブロッコリー】強風による倒れ・萎れの影響から正品率が下がる可能性がでています。 

【トマト・ミニトマト】今回の台風の直接的な影響は少なく、12月中旬頃までは問題はない見込み。ただ、降雨続きから花飛び等の可能性があることから、年末から年明け頃に影響がでるかもしれません。

【白菜】吹き返しの西風が強く、萎れている畑が出ています。葉が裏返り、塩害が心配される圃場もあります。

【大葉】一部ハウスの破損が見られましたが、今回の台風による直接の影響は大きくありませんでした。それよりも続く降雨と曇天の影響の方が深刻。激減中です。 

【ハーブ類】一部ハウスの破損が見られ、冠水したハウスも出ています。被害はまだ調査中のところも多く、直接の影響が出てくるのは木曜以降になってきます。 

つまもの類穂じそ…路地栽培のものは降雨と強風から壊滅的な被害。減少が見込まれます。

花穂…曇天から減少中。小菊…減少が見込まれるものの、相場等そこまで影響は出ない模様。

エディブルフラワー・金魚草…引き合いは弱いものの、数量が大幅に減少中。

ベルローズ…出荷調整中。総じて26日(木)以降の数量が減少の見込みです。
柿強風によるスレから下位等級が増える見込みです。

福岡県
【小ねぎ、ラディッシュなど】現状、台風の影響はありませんでした。ただ、この曇天続きが今後の生育に影響してくる可能性は十分にあります。

宮崎県
【キュウリ、トマト、ミニ、ニラ、ズッキーニ、キャベツなど】現在のところ確認された台風被害はほぼありませんが、連日の曇天続きや、その後打って変わっての晴天から疫病等の発生が心配されています。

熊本県
【レタス】台風被害はほとんどありませんでしたが、連日の降雨の影響から畝(うね)が作れない状況になっています。すでに定植したものの生育は若干遅れ気味となっています。 

 その他
【いちご(千葉県ほか)】台風の影響は各県のほとんど見られていませんが、それよりも長雨の影響が大きく、花芽が飛び果房が出てこない産地が出ています。そのため2月下旬~3月上旬頃の二番果・三番果に減少の影響が出そうです。

 【ハーブ類(埼玉県・千葉県)】ハウス破損等の大きな被害はありませんでしたが、浸水箇所がいくつか出ており、排水作業に追われています。明日以降には水も引く見込みですが、影響が見え始めるのはもう少し先になりそうです。

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