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石川県加賀野菜『加賀太きゅうり』の出荷がスタート

まつのベジフルサポーターレポート

皆さまこんにちは
石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世です。

出荷が始まったばかりの「加賀太きゅうり」をご紹介させていただきます。

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金沢市打木町にある松本充明さんのハウスをお訪ねいたしました。松本さんは源助大根の生みの親、松本佐一郎さんのお孫さんです。「加賀太きゅうり」皆さんご存知でしょうか?以前、ビールのCMで佐藤浩一さんが丸かじりしていた、あの野菜です。でも、皮はかたいので剥いて食べるんですよ!

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長さ22~27㎝ 直径6~7㎝ 白いぼ太きゅうりで重さは1㎏ほどになります。親づるのほかに子づるを1本伸ばす「2本立て」で、1株から20本(2ケース) ほど収穫できます。春はカボチャの接ぎ木をしますが、夏はそのまま種を蒔くそうです。

またこの場所の一部は以前は防風林だったのですが、その土地を切り開いてまで農地を開拓したのには
砂地は地温が下がりにくく、肥料の与え方がわかりやすくて 根の張りもいいという大きなメリットがあったからだそうです。
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現在、生産者は12名。
固定種ですが個々ではバラつきが出るので、 農業センターで母体採取されたものを育てているそうです。

今年は1月10日に種を蒔き、2月15日にハウスに定植。
収穫は3月末からされ、4月10日にはJA金沢市砂丘地集出荷場で 加賀野菜の先陣を切って約250㎏が出荷されました。今年は10月下旬までに約500tの出荷が見込まれています。

加賀太きゅうりは真っ直ぐきれいな形にするのが難しいのだとか。ある程度の温度と日照がないと育ちが遅く、軟弱で色も薄くなるため、 ハウス内の温度は常に25~26℃に設定。外が冷え込んでも11℃を割らないよう気にかけていらっしゃるとの事でした!

お伺いした日も花冷えの肌寒い一日。暖房費が大変です。でもそれがなかなか価格にonされないんですよね…ハウスを見学させていただき、愛情いっぱいに育てられた 加賀太きゅうりを見ると納得できるのですが。
   
加賀太きゅうりはカリウムが豊富。カリウムには利尿作用があり高血圧の予防やむくみ・だるさを取ってくれる効果が期待できます。また、身体の調子を整え、美肌効果もあるといわれる栄養素。春から夏、これからの季節に豊富にとりたい野菜です。

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松本さんは「もっと増やして全国に発信したい!」「でも、食べ方を知らなくて伸びないのでは…」とおっしゃっていました。いただいた丸々太りツヤツヤの太きゅうりを使って作ってみました。
 
どのお料理も皮を剥き種を取ります。
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写真上は手まり寿司。ご飯にゴマと寿司酢を合わせ加賀太きゅうりをピーラーで薄くスライス したものに塩をふり、ラップに寿司飯、サーモン、加賀太きゅうりをのせ 丸くにぎります。

写真下は、定番のあんかけ(夏は冷やして食べると◎)。加賀太きゅうりをだし汁に薄口醤油、みりんを入れて煮、えびなどを入れ 煮立ったら水溶き片栗粉でとろみを付けます。
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こちらの写真上のキッシュはパイシートを型に伸ばし加賀太きゅうりの薄切り玉ねぎ、 ベーコン、かぼちゃやマッシュルーム等を炒めて塩コショウ。茹でたほうれん草も加え、卵をほぐし豆乳、パルミジャーノを入れた物を加え 型に入れオーブンで焼きます。

写真左下は酢の物。加賀太きゅうりを薄切りにして薄い塩水につけ水気を絞り三杯酢であえます。写真右下はスープ。太きゅうり、しいたけ、人参に塩麹、コショウ。ポタージュもおすすめです。味噌漬けも美味しいよ。と教えていただきました。煮ても焼いても酢の物にもサラダにも!色々なお料理に幅広く使え、 日持ちもしますしくせもなくとっても美味しいです。

京阪神・中京・京浜市場にも出荷されるそうなので、ぜひご賞味ください。

石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世でした。

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