ベジフルサポータージャーナル

石川県加賀野菜『加賀太きゅうり』と『金時草』を訪ねて

まつのベジフルサポーターレポート

皆さまこんにちは。
石川県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの本田智世です。

加賀野菜「加賀太きゅうり」の出荷が最盛期を迎えています。金沢市街から車で30分程の安原地区、下安原町や打木町は砂丘地で専業農家の方が多い地域です。源助だいこん生みの親、松本佐一郎さんのお孫さんである松本充明さんの圃場を松野社長とお訪ねしました。

1本の重さは800g~1000g、長さ22cm~27cm、直径6cm~7cmです。 松本さんは温室とビニールハウスで加賀太きゅうりを育てていらっしゃいます。今年は1月12日に種まきして2月15日定植、3月27日から出荷が始まり、加賀野菜の先陣を切ってJA砂丘地集出荷場から4月5日に初出荷を迎えました。今年は3月に好天に恵まれ昨年より6日早い初出荷となり、品質も上々だそうです。11月上旬までに県内外の市場へ約500トンの出荷を見込んでいます。

今は側枝(主枝から出るわき芽)の方で採りはじめるそうです。1本の株から2本出し20本(2ケース)ほど収穫できます。トゲが痛いほどです。切った先から水がしたたり落ち、とても瑞々しいです。

現在、加賀太きゅうりの生産者は12名。栽培面積は一応、固定していて生産量を抑えて作っているそうです。

加賀太きゅうりは皮を剥いて種をとって食べます。煮て餡かけにして食べる事が多いのですが、サラダ、漬物、酢の物、天ぷら、焼いても美味しいです。ご一緒した金沢春菊の生産者、佐川晃さんのおすすめ。「加賀太きゅうりは生で使い、レモンとマヨネーズで作ったディップにつけて食べると美味いよ。その時、繊維を断ち切らないよう縦に切るとチュルンとした食感が良いんだよ。」と教えていただき早速食べてみました。また新しい魅力発見です。

ブルームきゅうり、もぎたてをいただきました。ブルームは表面についている白い粉で、水分の蒸散を防ぎ自分の身を守るために元々きゅうりが持っている物で農薬ではありません。皮が薄くシャキシャキした食感で瑞々しいのが特徴です。

今はブルームレスで日持ちするよう固く栽培する傾向にあるようですが、松野社長曰く一部では野菜本来の味に戻すという流れもあるとのこと。松本さんもブルームきゅうりを味にこだわって作っているそうです。

続いて加賀野菜の金時草。
茹でるととろみが出る色がきれいな伝統野菜です。葉の裏の鮮やかな赤紫色が「金時芋(キントキイモ)」に似ていることから「金時草(キンジソウ)」と呼ばれるようになりました。生育適温は20度~25度、一日の寒暖差が大きいと発色がよいのだとか。

料亭や生活者のニーズがあり、1年中栽培されるようになってきました。打木町では2件、そして金沢市の山間で露地栽培されています。側枝を出してそれを採る。露地栽培の出荷時期は6月下旬~11月中旬頃、金時草もこれからがシーズンです。金時草は生命力の強い野菜なので買ってきたものを挿し木するとご家庭でも育てる事ができます。ぬめりとシャキシャキ、独特の食感と鮮やかな紫色をぜひ楽しんでみて下さい。

 

加賀野菜のたけのこ、加賀太きゅうり、金時草、これから夏に向けて打木赤皮甘栗かぼちゃ、ヘタ紫なす、加賀つるまめと順に旬を迎えます。
行楽シーズン、初夏の北陸へ少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世でした。

石川県の記事