まつのベジタブルガーデン

滋賀県甘さ際立つ彦根梨!アレンジデザートでつづく美味しさ

まつのベジフルサポーターレポート

皆様こんにちは。
滋賀県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの辻川育子です。

滋賀県の北東部に位置する彦根市には他の地域にはなかなか流通しないとーっても美味しい梨があります。
その名も「彦根梨」。

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彦根梨は荒神山の麓の曽根沼を干拓された約10.4haの梨園で21戸の農家さんが生産されています。昭和56年(1981年)からの栽培で最初は町の名前をとって「石寺梨」と呼ばれていました。
彦根梨の一番の特徴は「樹上完熟で収穫すること!」。
そのため、甘さが際立っています。完熟をモットーとされていますので、購入は基本、直売所のみとなります。私もその彦根梨を求めてJA東びわこ果樹工房へ行ってまいりました。

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朝9時からの販売ですが、11時過ぎには1200袋全て完売!と大人気です。

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7月頃にネットなどで予約販売もされていますが、これも初日でほぼ完売だったそうです。

今回、梨園をご案内くださったのは彦根梨生産組合の組合長奥田弘隆さん。

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稲刈りと、梨の収穫と大変お忙しい季節にもかかわらずとても丁寧にご案内くださいました。

梨園の木には、もうすぐ収穫を迎える「豊水」がたわわに実っていました。

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収穫適期の梨は色艶もよく、まるでゴールドに輝いているようです。

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彦根梨は「幸水」と「豊水」です。
私が訪れた8月末は「幸水」が終わりを迎える頃。本来9月上旬がピークなのだそうですが、近年の猛暑、暖冬の影響で半月ほど早くなっているのだそうです。「豊水」は9月中下旬ころまで収穫されます。

彦根梨はすべてJA東びわこ選果場で光センサーに通されます。

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そこで、糖度や熟度・重量、内部障害がないかなど検査されます。そして糖度12度以上のものだけがAランクとなります。中には15度近いものもあるそうです。
美味しい梨の見分け方は、お尻側、蔕窪(ていあ)を見てずっしりと張っているもの。窪みの周りは少し青く、その周りは黄色いものだそうです。
梨は収穫が終わるとお礼肥えをして、堆肥・100%有機肥料などを入れて土づくりし、その後約4か月にわたる剪定作業が始まります。年間を通して様々な作業があるのですね。

奥田さんは、わが子を育てるように、そして、「一番美味しい梨を作る」という思いで、梨の木と向き合い大切に育てられています。

では早速いただきましょう。まずはそのままカットして。

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なるほど上品な甘さでみずみずしくて人気の理由がわかります。おいしい。
そのままで食べるのが一番ですが、おいしさを保存するためにもコンポートにしました。

彦根梨のコンポート

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〈材料と作り方〉

  • 彦根梨 1つ
  • グラニュー糖 30g
  • 白ワイン 50cc
  • レモン汁 大さじ1
  • 水 100cc(梨がかぶるくらい)
  1. 梨の皮をむいて1cm幅くらいのくし型に切る。
  2. 鍋に1の梨をならべて、材料をすべて入れる。
  3. 弱火で30分くらい煮込む。

梨が透明になってしんなりしたらできあがりです。汁ごと冷まして、冷蔵庫で保存。ジューシーさはそのままに、美味しいデザートになりますよ。

コンポートを使ってアレンジデザート。

彦根梨のタルト

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コンポートにした梨を丁寧に敷き詰めて焼きました。

彦根梨のゼリー

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コンポートにした梨とシロップにレモンをプラスした爽やかなゼリー。梨の上品な甘さが夏の名残の暑い日にはピッタリです。

彦根梨のロールケーキ

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生クリームの中にコンポートした梨をたっぷり挟んでロールケーキを作りました。すっきりした上品な甘さで梨の食感も楽しいケーキとなりました。

生産者の奥田さんは新たに 青梨の「なつしずく」という幸水よりも早生の品種も3年前から栽培を始められています。来年度より本格的な出荷となるそうです。楽しみですね。

この美味しさを皆さんにも味わっていただきたいです。彦根へお越しの時にはぜひ美味しい完熟梨の彦根梨を召し上がってくださいね。

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