毎年、社員研修を兼ねて参加させていただいている静岡県掛川市での『野菜くらぶ収穫祭』に、今年もうかがってまいりました。
梅雨入り直後の本日はあいにくの曇り空でしたが雨は降らず、過ごしやすい気温で穏やかな一日。農場の入り口では菊川市の公式キャラクター『きくのん』が迎えてくれ、子どもたち含め200名程の大規模な参加者はみな終始笑顔、賑やかな収穫祭となりました。
トマトの鉢上げ体験
鉢上げとは、苗づくりの過程で行う作業のこと。小さく仕切られたセルのトレイに種をまき、発芽した苗に双葉が出て本葉が1~2枚になったころに育苗ポットに植え替える作業をいいます。
今回は7つの班に分かれ、この鉢上げを体験しました。まつのの参加者も、野菜くらぶの井上さんのご指導のもと挑戦します。
「育苗ポット全体がびしょびしょになるほど水をあげてください」と教わり、少々不安に感じつつも・・・無事しっかりと植え付けることができました。
完成したポットをお土産にいただいて思わず笑顔に。頑張って育て、立派なトマトを収穫してみせます!
5品種の収穫体験
次にハウスへと移動し、今回のメインイベントである収穫体験を行いました。
まずはトマト、次にキャベツ、オクラ、とうもろこし、じゃがいも、枝豆とハウスや畑を移動し、5品種を収穫させていただく充実のプログラムです。
オクラは丸オクラと角オクラの2品種。10センチ程に育った大物もあり、うっそうとオクラの樹が茂る畑から立派なオクラを見つけ出すのは、宝探しのような面白味があります。
収穫したてを生でいただいたところ青臭くささが全くなく、丸オクラはあっさりと、角オクラはしっかりと味が濃く、食味の違いがハッキリしていました。また、シャキシャキとした音が周囲に響くくらいに歯応えがよく、ほどよい粘り気と甘みもあり、5〜6本程いただいてしまいました。
じゃが芋も、最初の芋を掘りあてた後にさらに地中を探ると、大きい物がどんどん出てきて、これも宝探しのよう。最大で、げんこつサイズの男爵もありました。
驚いたのはとうもろこしの甘さです。後ほどのランチでも提供いただきましたが、とても甘く、子どもたちもデザートのように頬を緩めて食べていました。
野菜くらぶの野菜をお届けしている株式会社モスフードサービスの佐藤様(下の写真右)がハウスを移動する度に積極的に収穫物を試食し、感想を述べておられる姿が印象に残りました。
美味しさを全身で感じとり、それをすぐ言葉にするスピードと熱意を学ばせていただきました。
今年は前年より収穫体験の時間を伸ばされたそうで、どのエリアもしっかり回る事ができました。
美味しい野菜に笑顔があふれるランチ
その後のランチでは各出荷先様からのご厚意により、多種多様なお料理が並び、どれもお腹いっぱいいただきました。
フレッシュな野菜を思い思いにパンにはさんでいただくスタイル、菊川市のブルーベリーも味がとても濃く、これまた子どもたちがお皿をパンでふき取るようにして最後までしっかり食べていたことが印象に残りました。
子どもは正直。本当に美味しい味はわかるのですね!
美味しいものは人を自然と笑顔にし、笑顔は周囲に伝わって幸せな気持ちが広がる。食べ物は幸せを運ぶものであるということを、今回の収穫祭で実感しました。これからは、より意識して野菜を積極的に味わい、食味を記憶していきたいと思います。
参加者の感想です。農業高校出身の新入社員は、高校で実習した畑と実際の生産現場との違いに学ぶことがあったようです。
「まず畑の広さに驚きました。農業高校での収穫体験の知識を少し活かすことができ、子どもたちも楽しそうで自然と笑顔になりました。収穫したての野菜を生で食べるのは初めての体験、甘みがより強く、やはり新鮮さは大切だと思いました。
実際に畑にいかないとわからないことなので、体験して知ることができて良かったです」
「キャベツとじゃが芋は初めて収穫したので貴重な体験でした。オクラやとうもろこしは農業高校でも育てたことがあるのですが、上手く成長させられず収穫もできなかったので、今日は収穫できて良かったです。
とうもろこしは収穫し終わったら茎を折っておくことで収穫した目印になること、上についているものの方が甘くて美味しい事を知りました。オクラは採れたてを生で食べたのですが甘くてとても美味しかったです。
収穫体験は楽しかったのですが、力仕事で大変だとも思いました。農家の方々の大変さを改めて実感しました」
ベトナム国籍の社員からは、日本の農業の現場に触れた新鮮な感想が聞かれました。
「日本の農業は大好きなので、今回の体験も私自身の記念に残る経験となりました。オクラを生で食べたのは初めて。とても美味しかったです。毎週、別の農業グループにも参加して勉強していますが、野菜くらぶの畑は広くて、とても良いです」
毎年恒例の『野菜くらぶ収穫祭』、また来年も楽しみにしております。この度は、ありがとうございました!