提携産地レポート

長野県今が旬!川上村の高原ロメインレタス

DJコウ、こと商品部の甲 将明です。今年のレタス類は天候にも恵まれ大豊作です!

シーズンが順調に滑り出している長野県川上村、今回は小川グリーン研究会のロメインレタス生産者、伊藤 誠淳さんをご紹介致します。

誠淳さんのロメインの品種は『スプラッシュ1号』。葉色が濃くて、葉肉は厚く、サックっとした食感が特徴の品種。歯切れがよくほのかな苦みと甘みがあり、形状がとても綺麗です。ただ、降雨に弱く病気になりやすい一面があるので、小まめな防除作業が欠かせません。

播種時に計画を立て、農作業を効率よく進めることを目指しておられますが、一方で天候や害獣、害虫、病気等の被害にあわぬよう、大変な労力を費やして日夜絶えまぬ努力をしておられます。 

つい先日も、害獣ネットを設置しているにも関わらず鹿や猪が現れ、圃場を荒らされてしまいました。

踏まれた葉は傷んで販売できる状態ではないため、被害にあったロメインは廃棄になってしまいました。ちなみに、鹿や猪は美味しいレタスをよく知っていて、数ある畑のなかでも美味しいところだけを狙うのだそうです。

誠淳さんのロメインは選ばれしレタス!とはいえ嬉しいことではありません。その日から4日間、圃場の横にテントを張り、昼夜を問わず見張りをされた誠淳さん。再び被害が発生しないことを確認し4日目に帰宅すると、奥様に獣のにおいがすると言われたそうです・・・。

ロメインレタスにかける情熱は半端じゃないです!ビシビシと伝わってきます!

栽培のポイントは、天候や圃場の状況を日々確認しながら、苗がまだ小さいうちに害虫や病気に対する防除を、お天気が良いときに行うこと。こまめな手入れが一番大事だと誠淳さん。 

収穫は気温が低い深夜に行うことでレタス自身の温度の上昇を抑え、新鮮な状態を長く保つ工夫をされています。

今後の取り組みとして、今年は雨に強い他の品種も試験的に一部導入されるそうです。ただし、圃場はこれ以上増やす予定はないとのこと。

より良い品質のロメインレタスを届けるために、雑草取りや害虫・病気の対策など、手間ひまかけた手入れができる広さにとどめて、丁寧に栽培していきたいとのことでした。

 ちなみに、誠淳さんは東京でヘアメイクアーティストとして一線で活躍された異色の経歴の持ち主。人生を良い時もそうでない時も自由を楽しみたいというお気持ちから、18年前に農業を始め、当時は栽培する人がまだ少なかったロメインレタスを選ばれたそうです。 

自分が信じる道を貫き、極める誠淳さんから、皆様へ。 

『十分な水気がある時が一番美味しい正に今が旬です!』

ぜひ、情熱をたっぷり浴びた誠淳さんのロメインレタス、今が旬の美味しさを味わってください。

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