くわい

  • 別名称

  • 分類

     > その他野菜

  • 供給期間

主な産地・出荷時期

都道府県 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
埼玉県                                                
広島県                                                

国内での2大生産地は、広島県福山市と埼玉県南東部。明治後期に安行、野田村から種子を導入、この地が「青クワイ」の一大産地となりました。

クワイの種類には、青クワイ、白クワイ、吹田クワイと3品種がよく知られています。中でも一番多く出回っているのが古来種の青クワイ。そのほか京伝統野菜の京クワイ、加賀伝統野菜の神子原クワイなどが有名です。野生種に近い「吹田クワイ」は、なにわの伝統野菜です。

クワイはもともと中国原産、古代中国ではクワイが滋養強壮に富み、長寿の食材と考えられていました。日本へは平安初期に伝来、庶民たちに浸透し栽培も盛んになったのは江戸時代と言われています。まっすぐ天に向けて伸びた芽が「芽が出る=めでたい」「立身出世の象徴」「子孫繁栄」など、縁起のよい野菜としてお正月料理に利用されています。

漢字で「慈姑」と書くようになったのは、一つの根にたくさんの子がつくことから、子どもを慈しみ哺乳する母のようだとこの漢字を当てたといいます。

くわいはあくが強いので、しっかりとあく抜きをします。皮をむいて、1時間ほど水に漬けたら、米のとぎ汁で10分ほど茹でさっと水で洗い流せばアクを上手に抜くことができます。(揚げ物の時は、あく抜きは不要です)。煮物や薄くスライスして揚げ物に、まるごと素揚げに、まるごと炭火で素焼き、など、ほくほくとした食感がやみつきになるおいしさです。

~お料理例~
『煮物』

くわい

『素揚げ』

くわい