まつのベジタブルガーデン

山梨県甲斐国の梨パワーで疲れ知らずに【後編】

まつのベジフルサポーターレポート

山梨県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・フードツーリズムマイスターの村上由実です。

西洋梨を中心にご紹介した前編に続き、今回は和梨「豊華(ゆたか)」と梨を使った簡単メニューをお届けします。

10月に入ってから、観光果樹園童夢の菊島嘉郎さんを再訪しました。この日の目的は和梨「豊華(ゆたか)」。2009年に品種登録された品種です。手のひらを覆ってしまう大きさで、ずっしり重みがあります。
豊華
重さは800グラムを超えていました。
800グラム超え
肉質は柔らかく、繊細な甘さ。大きくても決して大味ではなく、果汁も多いです。貯蔵性も高いそうで、常温で30日くらいは保存できます。これから冬になると、フレッシュなフルーツが少なくなってくるので、長く保存できるのはとてもありがたいですね。
むいた豊華
梨は「アスパラギン酸」や「ソルビトール」を多く含んでいます。アスパラギン酸は疲労回復効果が期待でき、ソルビトールは喉の炎症を抑えて痰のからみなどを解消する作用があります。水分も豊富なので、喉や肺を潤す役割も果たしてくれます。つまり梨は気温の変動が多く体調を崩しやすい今の時期にピッタリのフルーツなのです。

私は梨はそのまま食べるのが1番!と思っていますが、料理に活用してみてはいかがでしょうか。梨の成分や食感を活かしてちょっとアレンジすれば、さらに美味しく味わえますよ。

まずは和梨を生姜焼きのタレに使いました。梨に含まれるたんぱく質分解酵素「プロテアーゼ」効果でお肉が柔らかくなると言われていますので、安価な小間切れ豚肉でも安心。砂糖の代わりに梨のすりおろしを使うことで天然の優しい甘さに仕上がりました。
生姜焼き
次にヨーグルトマフィン。こちらも甘さは梨のみ。すりおろして入れたので果肉は見えませんが、さわやかなヨーグルトの酸味で甘さ控えめ。朝食にも良いですね。次回は固形の梨も入れてみます。
ヨーグルトマフィン
次に、和梨と蓮根を同量一緒にミキサーにかけた「蓮梨汁」。梨と蓮根の組み合わせは薬膳として扱われることもあるそうで、風邪や二日酔い、胃腸の荒れなどにも良いとされています。今回は常温で味わいましたが、とろみもあり、生姜などを加えて温めて飲むと身体がポカポカ温まります。
蓮梨汁
続いて、追熟が完了した西洋梨をメインに、キウイとセロリも加えてグリーンスムージーにしました。セロリは茎の部分を用いたので、若干色は薄めです。キウイには消化を助ける「アクチニジン」が含まれていますので、胃腸の負担も軽減してくれます。これから国産キウイの収穫期を迎えるので、ぜひ試してみてくださいね。
グリーンスムージー
最後はコンポートをご紹介。バニラアイスと共に、甘さ控えめのケーキに添えました。
コンポート
今回訪問した菊島さんの農園では、ラ・フランスやシルバーベルなど、12月下旬まで西洋梨を楽しむことができます。加工品も販売していて、ジャムには果肉がゴロゴロ入っています。パンにのせるだけでなく、ヨーグルトにのせるのもおススメ。もちろん菊島さん自慢のさくらんぼのジャムもありますよ。
ジャム
そしてジュース。西洋梨独特のシャリシャリとした食感を感じられる仕上がりになっています。
ラフランスジュース
今回は甲斐国「ヤマナシ」で育つ様々な梨を紹介しました。みなさんも、ぜひこの時期にいろいろな梨を味わってみませんか。
ゼネラルレクラーク
山梨県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・フードツーリズムマイスターの村上由実でした。

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