まつのベジフルジャーナル
JOURNAL
高知県 ご当地のアイドル的 山菜ってなあに??
はじめまして。高知県のまつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ 、食育マイスター 斉藤香織です。 四年前に東京から四万十市に移住してきました。
突然ですが イタドリって知っちょりますか〜? 高知県ではみーんなが愛してやまない 春の山菜です。下の左がイタドリ。ちなみに真ん中はフキ 右はツワブキ 今四万十は、春の恵みが満載で〜す。


イタドリはタデ科の植物で、日本の全国の日当たりの良いところに生えます。しかしこれを食べるのは、高知県と他の限られた地域しか無いと言われているんです。この頃は、近隣の愛媛県などでも食べる地域があるようですが、私は高知県に来て初めてイタドリに遭遇しました。
「子供の時はイタドリをかじりながら学校に行ったよ」とみんなが言います。手で折るとポキっという音がして気持ちがいいです! 皮をむいてかじってみると、、「すっぱーい!」よくこんなものを子供がかじるもんだとびっくりしてしまいます。塩をつけて食べるのがいいそうですが慣れない私にはハードルが高い〜笑
一般的な食べ方はきんぴらや煮付け。
少し日に干すか熱湯をかけてから皮を丁寧にむいていきます。皮をむくと中はきれいな緑色です。それをフライパンで炒めて醤油と砂糖で味付けします。ごま油も風味が合いますね。
食感はシャキシャキしてメンマに近いと言ったら良いでしょうか。食べ始めたら箸が止まりません!

4月になるといたるところでビニール袋を持ったおばちゃん達を見かけますが、 みんな秘密の縄張りがあるようで、「おばちゃんどこで採ってきたの?」と聞いても教えてくれないんです〜。おばちゃん達はどっさりイタドリを集めて、1年分のストックを作るそうです。

皮をむいたイタドリに塩をまぶして冷凍保存をします。塩蔵すれば色も変わらず味もそのままなので1年中楽しめます!
高知県のおもてなし料理にはイタドリが 欠かせません。

手前にドンと構えているのがイタドリの煮付け東京から遊びに来た人も必ず「うまい!」と言ってくれます。

道の駅「四万十とおわ」の看板メニュー『かご膳』にもイタドリのきんぴらが入っています。(『春のかご膳』は 五月末までの限定メニューです。)
こんなに美味しいイタドリですが実は「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っているということはあまり知られて いません。19世紀に、イギリスへ観賞用として輸出されていましたが根の切れ端が7gあれば再生すると言われるくらい繁殖力が強いので、在来の植物を凌ぐほど繁茂してしまっているそうです。
兎にも角にも美味しいには間違いない!イギリス人もこの美味しさを知ったら食用にするのでは?食べることで外来種退治につながるかもしれませんね〜。
さあ皆さんもイタドリが食べたくなったでしょう。
春を逃しても大丈夫!どの季節でも高知のどこかでイタドリ料理に出会えます。ぜひ一度高知に来てイタドリを味わってくださ〜い!待っちょるけんね〜

高知県のまつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ、食育マイスター 斉藤香織でした。