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2013年 2月 6日 (水)

ブドウの剪定を学んで…♪〜後編

by ジュニア野菜ソムリエERI



「長梢剪定」とはスタイルが異なる
「一文字短梢(たんしょう)剪定」についても
教えていただきました。



主枝を直線に配置して、
そこから伸びてくる枝を2芽あたりで切り落とします。

この方法だと作業が事務的だから楽だし、
ビギナーでも簡単にできます。
でも、ブドウの味自体は変わらないようですが、
収量が落ちたり、房の形が悪くなってしまうそうです。

横森さんは、

「やっぱり長梢剪定のほうが面白いよね。
悩みながら剪定作業をすることに
ブドウをつくる醍醐味があると思う」


と仰っていました。


さて、剪定後の枝はどうするのでしょうか…?



この「無煙炭化器」を使って炭にして
農園の土に返すそうです。




昨年枝をワイヤーに止めるために使ったテープは
剪定時に一度外し、剪定後にまた貼りつけます。



このテープは土に返る素材で作られているそうです。
資材もどんどん進化しているんですね。


こちらは樹齢30年になるピッテロ・ビアンコの木。



クビアカスカシバ
という害虫がついてしまいましたが、
早めに発見して薬を塗ることで駆除できたそうです。




一方、こちらはシャインマスカットの苗木。



まだまだ小さくて、
実をつけるまでに5年以上もかかるそうです。
これから大切に育てられて、いつの日か、
ピッテロ・ビアンコのような巨木になるのでしょうね。


剪定は、枝を残し過ぎてもいけないし、
切り過ぎてしまってもいけないという
難しいけれど大切な作業です。

そんな剪定作業が終わってからも、
芽の一つひとつに液肥の一種・発芽促進剤を塗り、
さらに芽に傷をつけていく作業(芽傷処理)も
行わなければならなくて、
ブドウ農家さんの一年の作業をお聞きすると、
予想以上に大変なことがよくわかりました。

ブドウ一房に対する生産者さんの労力は計り知れません。
だからこそ、その価値をしっかり理解した上で、
ブドウを購入し、大切に味わいたいと改めて感じます。



今回、私もほんの少し剪定作業をさせていただき、
横森さんのブドウの木に愛着が湧いてきました♪



とても大切に、愛情を込めて育てられているブドウの木たち…
今年も美味しい実をたくさんつけてくれますように…☆


フォレストサイド横森ぶどう園
http://forest-side.net/




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