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2011年 1月 20日 (木)

寒さに負けずに頑張れレタス〜熊本八代

by admin

熊本県八代市で
有機質肥料にこだわり化学肥料を極力使用しない
特別栽培農産物
を作っている亀山さんの元を訪れました。



この地方は
干拓地特有のミネラルを豊富に含んだ土壌と温暖な気候。
近年ではイグサからの転作によって、
レタスやブロッコリーなどの生産も増えてきました。


亀山さんのグループが作っている野菜は、
きゃべつ、レタスを主に、
サニーレタス、グリーンリーフ、ロメインレタスなど



特にレタスの食味へのこだわりは強く、
苦味の少ない甘くさわやかなレタスの生産を目指して
日々研究を重ねています。




亀山さんの自宅を尋ねると
そこには・・・

650坪の敷地に集荷場、倉庫など改造に改造を重ねた建物が!
昨年は12坪の冷蔵庫も作りました。


亀山さんのレタスは5月まで出荷されますのでこれで品質保持も安心です。


温暖なはずの八代地方も昨年末からかなり寒い日が続いています。


この時期のレタス栽培には10〜12度が適していますが
ここのところずっと3〜5度の低温が続いています。

また日照量も少なく、レタスの生育に大きな影響が出てしまっています。

低温によって玉が大きくならずに
通常より2週間も出荷が遅れてしまっています。
 


収穫されたレタスを見ると外側が霜にあたって枯れてしまっていました。



猛暑や厳冬など今までと大きく変化してきている気候状況によって
昨年よかった品種が今年はダメだというように
地域・時期に適した品種を選定するのが
年々難しくなってきているそうです。



夏に、まつのセンター、菅平農場にも研修に来た島田くん(←)

 

同じく研修に来た亀山さんの息子さんは苗の植え付け中でした。

農業における後継者問題が深刻化する中
今期から若い力が加わって頼もしい限りです。

 

この苗が元気に大きくなってくれる事を願いつつ
寒風の中作業は続きます。




ハウスではサニーレタスが出荷待ち状態ですが、
ロメインレタスがやや肥大不足。
日照が少ないため横に広がり丈がなかなか伸びません。



  
グリーンリーフも
寒さと日照不足による微量ヨウ素の欠乏のために
葉の外側がやや黄色くなってしまっています。

(枯れではありません)

この低温はまだまだ数週間続く見込みですので、
レタスの生育も遅れ出荷量も大きく落ち込んでくる見込みです。


「晴天の日がせめて4日続いてくれれば・・・・
ばってん、いつまでも天候任せではいられません。
また研究を重ねなるべく天候に左右されないようにせねば!」

と亀山さんは空を見上げて語ります。


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