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2011年 10月 14日 (金)

〜茨城・四季菜くらぶ 見学報告〜

by archives

ちりめん亭様でご使用いただいている、
こだわり健康野菜のラインナップから、
茨城県の四季菜くらぶへ行ってまいりました。





まずは営業課長の高安さんにお話をお聞きしました。



今年は早い梅雨明け、台風、地震の影響などで、
自然界において何もかもが
おかしな年で、例年よりも作付や収穫が少なくなっているという、
ちょっと心配なお話
をお聞きしました。

しかし、

そのような心配が農家さんを訪問することによって、吹っ飛びました!

立派なお野菜とニコニコ笑顔の農家さんの姿が見られたからです。




美味しいネギを育てていらっしゃる、斉藤さん

農薬には極力頼らず、鶏糞(けいふん:にわとりの糞)を
撒き「太陽熱」を活用
されています。
太陽熱によって堆肥を発酵させて、
土に含まれている好機性の微生物の力をできるだけ最大限に
活性させることで、美味しいネギ
ができます。





こちらは、ブロッコリー、にんじん農家の青木さん
青木さんは、四季菜くらぶの代表です。

ブロッコリーは、直径1センチ成長するのに、
現在のように暖かい時期だとたったの1日でなりますが、
寒い時期になると1週間もかかるのす。

雨に関しても、
高温期はよくないが、低温期のものには耐えられるのです。




「直径10センチほどが規格サイズなんだよ」と、
同じ長さの包丁で得意そうに教えてくださいました。
収穫の際の包丁使いが素晴らしく、葉っぱに包まれていたのに、
あっという間に 見慣れたブロッコリーに!
収穫したては生でも食べられ、甘い
   
次に にんじんも見せていただきました。
青木さんオススメの秋冬にんじん101(いちまるいち
まぼろしのにんじんと言われています。



先っぽまで赤い色が着いている、綺麗なにんじんです。

このにんじんはすっごく甘くって、普通のにんじんの2倍以上の
βカロテンを含んで
います。
にんじん嫌いの子どもでも食べられます!
甘みが感じられるため、サラダや加熱しても味付けをせず、
そのまま食べるのが良い
ですよ。

「まぼろし」と言われる理由は、
病気に弱く、栽培、収穫、機械洗浄、輸送のどの段階においても、
すぐに割れてしまう、
とってもデリケートだけど、食べればずば抜けてグッド!だから

作ったのにあまり収穫ができないから、市場にも出回らない。
だから「まぼろし」なんですね。

寒い時期に栽培するため、
にんじん自らの防御反応で味が内部に閉じこめられ濃厚に
なるんです。
生で食べられる、クリスマスにピッタリのお野菜です。




金美人参(きんびにんじんは、
綺麗な黄色のにんじんです。
サラダや温野菜のいろどりが栄えますね!

金美人参は通常のにんじんと比べ、にんじん独特の臭みがなく、
甘みが強い
です。
まつののにんじん嫌いだったスタッフも金美人参は
食べられるんです!笑

といった、農家さんの働きを直接肌で感じることのできた、
茨城農地見学でした。
とても充実した時間を過ごさせていただきました。

一般的に、根菜類は畝(うね:ちょっと高くなっている部分)が
高いほうが、
水はけが良く、土に酸素が多く取り込まれます。

台風の多かった今年に効果テキメンだったという、高い畝(うね)。
雨によって土が流れるという被害もなかったそうです。




こちらは先日、青木代表が作られたという、
にんじんとブロッコリーのサラダです。
カラフルで素敵ですね☆


私もせっかくだからと、
帰宅してから いただいたお野菜でフレッシュサラダをつくりました。
うまくできたでしょうか?!


【感想】
私が今回、茨城の様々な産地を視察させて頂いて最も印象的だったのは、
私たちに色々な事を教えて下さる時の生産者の方の口調や、表情が
とても嬉しそうに輝いていた事
です。



今年に入ってから今まで、
度重なる異常気象―台風12号・13号、早い猛暑、温度の大きな変化や、
そして、大震災

に頭をかかえるばかりであったはずの農家の方々。

恐らく伺えるお話は、それらによる野菜の被害状況や今後の見通しなど
だろうと、生産者の方の悲痛な表情を想像しておりました。

もちろん、多量の雨による畑のかん水や、
滞ってしまった野菜の成長
などを実際に見せていただき、
お話も伺えたのですが
それよりも、自分の育てる野菜への愛情、またそれに懸ける想いを
楽しそうに、
笑顔でたくさんお話して
下さいました。

「自分で自信を持っているから、やっているんだよ。
俺は、自分が『出来る』と自信を持って言える事しかやらないからね。」

「ウチの人参を食べたら、やばいよ〜。
他のは食べられなくなっちゃうからね。」


そう話す生産者の方々の目は、まるで少年のように輝いていて、
話を聞いている私まで楽しくなりました。

実際畑に大人しく並んでいる野菜たちは、
そういった愛情をたっぷり注がれている
のが分かるように
その彩りは美しく、立ち様は力強く、生命力を放っているようでした。

その立ち並ぶ野菜たちを見て、思わず感嘆のため息が漏れたのを
覚えています。

様々な異常気象を受けてもなお、それに負けない位の農家さんの
大きな愛情、野菜への『想い』が、
野菜を強く美しく、育てているのだと実感
しました。

実際に生産地の現地を訪ねて、生産者の方と向かい合って話すことが
できたからこそ
これらの事を学び、感じる事が出来ました。

生産者の皆さま、本当にありがとうございました。
これからも、美味しくて素敵な野菜を育て続けて頂きたいと思います。
そしてそういった野菜にまつので出会える事を、
心から、楽しみにしています。


by ゆり


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