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2011年 2月 21日 (月)

tomoの産地探索記【群馬県:たのふじ】(1)

by archives

緑豊かなたのふじへトマト圃場の見学へ伺いましたのでレポートします。



群馬県藤岡市は、県の南西部に位置する面積の約60%が山で占められた緑豊かな町。

前日雪が5cmほど積もったらしく、道端や山々にも雪がちらほらと残っている藤岡市。
そんな寒さの中、生産者さんに案内されて入ったトマト温室。
そこに広がる一面のトマト畑



こんなに寒いのにトマトは大丈夫なんだろうか・・・という私の不安をよそに、真っ赤に色づく実、肉厚で青々とした葉、しっかりした茎のトマトが育っていました。




しかし中にはこんな・・・灰色かび病にかかってしまったものも。
原因がポトリチス菌であること、実が「ポトっ」と落ちてしまうことから
生産者の方は「ポト」と呼んでいるそう。


冬の乾燥で病害虫は少ないものの(高温・高湿は害虫、病原菌の大好物です。)
花がら(花の枯れたもの)を取り除かなかったり、少しでも手入れを怠ってしまうと病原菌が発生し、トマトは病気になってしまいます。

でも、温室内にネットを張ることで大分病害虫が防がれるそうです。

他にも、皮が割れトマトにヒビが入ったようになってしまうもの(冬は多い)や
トマトの肥大に波が出たりと・・(大玉ばかり採れていたのが急に小玉になってしまう)

トマトの裂果の原因は「寒さ」「乾燥」
「光のあてすぎ」、「着色に時間がかかり、果肉の成長と皮の成長が比例しないため」

などの諸説があります。




トマトの肥大に波が出る症状を防ぐには
追肥や選定、選果などを行い、トマトに養分が不足しないように必要があります。

生産者さん達は、毎年こうした課題と戦っています。


そして、私も実際に収穫を体験させていただきました!




トマトは、まず節目で一回とヘタぎりぎりのところで一回の計二回切り。
枝をぎりぎりで切るのは、枝がほかのトマトにあたって傷ついてしまうのを防ぐため。

たのふじでは、株の上でトマトを完熟させるため甘くて美味しいトマトが収穫できます。

生産者の方々に、
「スライスして使うから、ドリップが少ないトマトが良い!」
「まるごと使うから、すこしでも形が悪いと困る。」

などの実際にトマトを使って下さるお客様の声をお伝えしたところ

「トマトはあのゼリーが一番おいしいんだから、
皮が軟らかくて中が水分たっぷりなのが
最良のトマトに決まってる!!・・・と思ってたが、そういう事情もあるんだね」


と納得してくださいました。

確かに今は、皮が固く日持ちするトマトを求めるお客様が多いです。

生産者さん達の戦いはまだまだ続きそうです・・・。





生産者さん達の苦労や努力、そしてその成果がたっぷり詰まったたのふじトマト
現在まつのへ入荷中。

皆様の手元にもきっと届いているはずです。





by とも


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