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2013年 4月 10日 (水)

南アルプス市の果樹園を訪ねて…♪【山昭農園】〜前編

by ジュニア野菜ソムリエERI



4月5日(金)、南アルプス市山昭農園さんを訪ねました♪

名執昭仁さんはご両親の後を継いで、
桃やサクランボ、ブドウ、あんぽ柿を生産しています。



今年は例年よりも早く桃やサクランボの花が咲き始めて、
受粉作業で大忙しの様子でした。


こちらは樹齢35年以上になる「高砂」



風格を感じさせる立派な木は、
満開の花でとても美しかったです!




一方、こちらは「佐藤錦」



佐藤錦の木はまだ蕾ばかり。
同じサクランボでも、
品種によって開花時期がこんなに違うのですね。

また、この佐藤錦の木は「垣根仕立て」になっていて、
紐で誘引し、枝の向きや感覚を統一することで、
受粉や収穫の作業効率がアップするそう。




それから、サクランボは同種交配しないので、
違う品種の花粉を人間の手で受粉させる必要があります。

でも、一番早く咲き始める高砂には、
交配させる花粉がない!!

…ということで、
昨年から冷凍保存しておいた
佐藤錦の花粉を使うそうです。






毛ばたきに佐藤錦の花粉をつけて…



このように高砂の花につけていきます。



サクランボは桃と違って、
開花してから2〜3日で受精機能が落ちてしまいます。
しかも、子孫を残そうとする老木は受粉しやすいのですが、
若くて強い木は実をつけにくい性質のため、
何度も繰り返し人工授粉を行わなければならないそうです。
短期間に集中して作業をしなければならない
果樹農家さんの大変さを痛感しました。


さて、サクランボの枝をよく見ると、
このように節があります。
この1節が1年かけて成長した部分だそう。



この枝を数えてみると14節…
ここまで成長するのに14年もかかったなんて!


こちらは枯れてしまった木を切ったところ、
新しい芽が出て、グングン伸びていました。



サクランボの生命力を実感しつつ、
その木を大切に守り育てていく生産者さんの
大変な苦労と大きな愛情を垣間見て
胸が熱くなったひとときでした…♪





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