<< 前のページへ 産地報告の記事 次のページへ >>
2010年 7月 18日 (日)

トマトと納豆の意外な関係【青森 蓬田村から】

by トマトラヴ

1.jpg
前部会長の坂本さん(左)と現部会長の吉田さん(右)
2.jpg
どんより曇天でした
3.jpg
ハウスの中は湿度たっぷり
4.jpg
病気の発生もあります
5.jpg
もみ殻と酒かす、米ぬかの自家製こだわり堆肥
6.jpg
納豆菌よ病気に負けるな!
7.jpg
どんどん育っています。
8.jpg
前部会長のハウスでは自家用のアイコが
9.jpg
黄色もあります
99.jpg
試験栽培の調理用トマト(ティオクック)
青森の津軽半島の東、陸奥湾を望む蓬田村から
美味しいトマトが届く時期になりました。

海辺の道路からは湾の先に下北半島が望める蓬田村は、水田が広がりトマト農家の方のほとんどが稲作も行っています。
ホタテの養殖も盛んな土地です。

蓬田村のトマト部会のトマトはまつのの夏の産地の中でも、酸味と甘みのバランスがよいと味に定評のある産地です。

今年は例年にない大雨やこの地域独特の「やませ」の影響で曇天と湿気が多く行く前から「調子が良くない」と話を伺っていました。

※やませは梅雨〜梅雨明けごろにオホーツク海気団から吹く冷たく湿った北東風のこと。

部会長のハウスに入ると中は湿度が高くなま暖かい温度。
トマトには葉かびや灰色かびが発生しており、下葉はかなりやられていました。

病気には通常農薬を使用しますが、こちらでは極力農薬に頼らない栽培に取り組んでおり、農薬の使用を抑える努力は土作りから取り組んでいます。

米ぬか・もみ殻・酒かすを使ったこだわり堆肥にコウジ菌を混ぜて地温をあげ、根のしっかり張った強いトマトを作ります。

更に微生物(納豆菌)を葉に散布して灰色かびや葉かびを防除しています。

納豆菌はご存知の通り口に入れても問題ない菌。

人には害が無いのですが病気の菌にすこぶる強く、葉面に散布すると、葉かびや灰色かびの病原菌をやっつけてくれる働きがあります。納豆菌恐るべし!)

こうやって農薬を極力使用せずに育てていますが、今の状況ではやはり病気は発生してしまいます。

「農薬をなるべく使わないで納豆菌で抑えてたけど、葉っぱを見ればわかる通り、葉かびの増殖速度の方が早くてかなりやられちゃってる。
でも、納豆菌が頑張って、更に今後梅雨明けで天気が良くなれば、トマトが強く育っているので病気から回復する力があるはず。それに期待しています。」と。

トマトを見ると調子悪いといいながらも、実は大玉傾向。

天候がよくないのでなかなか着色せず大きくなっていっているのだそうです。

今後の天気とトマトの強さに期待してます!

となりのハウスに行くと、自家用の変わりトマトが栽培されていました。

長細い形が特徴的なミニトマトのアイコ。
となりには黄色のアイコも。

「これ欲しー。」と言ったら、来年はまつのの分も作ってくれると。(やった!)

変な形のトマトも。

試験栽培している加工用のトマトなのだそうです。
細長いというか筒型というか変な形のトマトでした。
(美味しいのかな?)

東つがるトマト部会のトマトは納豆菌の頑張りと、こだわり堆肥で味が濃く美味しいトマト。
これから徐々に出荷が増えてきます。


<< 前のページへ 次のページへ >>









RSS