まつのベジタブルガーデン

京都府爽やかな味わいが魅力!「カボス」を食卓に

野菜・果物品目レポート

京都府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、メンタルフードマイスター2級、アクティブスリープ指導士ベーシックの澤井真佐代です。

まだまだ残暑が厳しい毎日が続き、旬の食材で疲れを残さない、残りにくい身体をつくりたいものです。柑橘類に含まれる「クエン酸」は疲労回復効果が期待されますが、その「クエン酸」を含むだけでなく、酸味、甘味、ミネラルバランスのよい柑橘類の一つがカボスです。

私の出身地の大分県では、8月下旬からカボスの出荷が盛んになり、ほぼ毎日食卓にカボスが登場するほど、大分県民にとっては馴染みの食材。そこで今回はカボスについてご紹介します。

カボスは、香酸柑橘類のなかでは酸味が少なく、食材の味を酸味で消すことがないため、素材の味わいとの調和が活かされます。ミネラル分としての塩味がしっかりしているので、食材に塩を添加する代わりにカボスを使うことで減塩できます。

また、カボスに含まれる成分には胃液の分泌をよくする作用もあり、食欲不振のときにはカボスを食べることで食欲増進につながります。気候の変化が激しい時こそ、旬の食べ物が私たちの身体の調子を調えてくれますね。

それでは、カボスを添えた簡単な料理をご紹介。焼き魚、揚げ物、蒸し料理などと一緒に食べると美味しさが広がります。

刺身にも欠かせません。醤油の量を少なめにすることがポイントです。
冷奴や湯豆腐、鍋料理にもカボスを使ってみてください。暑い日にはスッキリし、肌寒い日にはホッと温まります。果汁と醤油の割合は1:1にするのがポイント。酸味が控えめなカボスは素材を優しく包みます。
お味噌汁やお茶漬けにもよく合いますよ!

カボスやスダチ、ユズなどは実が硬くて搾りにくいですね。丸ごとあたためてカットする方法もありますが、半分または4分の1にカットした後、フォークで身の部分を数回刺して搾ると、果汁があふれてきます。

それでは、搾った果汁を使った「カボスシャーベット」
(材料)
カボス果汁  2個分
カボスの皮 2分の1個分
水  200cc
甜菜糖  大さじ3

1.水に砂糖を入れて弱火にかけます。砂糖がとけたら火をとめます。
2.搾った果汁と刻んだ皮をいれ、冷凍庫で冷やして固めて混ぜます。「冷やして固めて混ぜる」を数回繰り返し、シャリシャリとなったらできあがり。

甜菜糖を使っているので色が薄茶色ですが、カボスの皮の風味とほろ苦さが加わり、爽やかな味わいです。

今年の夏は日本中が驚くような暑さでしたね。夏の疲れが残っている方も多いと思いますが、その疲労回復に一役かうのがカボスです。ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれていて、ビタミンCは、美白効果、疲労回復、コラーゲン生成作用などがあります。大量に摂取しても吸収されない分は排出されてしまうため、毎日適量を摂取しましょう。

また、カボスの酸味はクエン酸によるもので、クエン酸には抗酸化作用や血液をサラサラにする作用、リラックス作用、疲労回復作用が期待できます。クエン酸は、食事から摂取した糖質が分解されて、エネルギーに変換されるときに必要になります。クエン酸が体内に不足している状態では、糖質はエネルギーに変換されず体内に蓄積されてしまいます。クエン酸は太りにくい身体をつくり病気の予防にも役立ちます。

寝る前にカボスの果汁を飲むとスッキリしますし、お酒にも合うので、ウイスキー、ウォッカ、麦焼酎にプラスするのもおすすめです。ぜひ季節の食材と一緒にカボスの魅力を楽しんでくださいね。

京都府まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、メンタルフードマイスター2級、アクティブスリープ指導士ベーシックの澤井真佐代でした。

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