提携産地レポート

高知県【高知県園芸連】まつのセンターご視察

先日、高知県園芸連(高知県園芸農業協同組合連合会)の皆さまが、まつの関東流通センター視察にご来社されました。

高知野菜

温暖な気候に恵まれた南国高知は、露地栽培・施設栽培ともに盛んな野菜王国。今年7月には弊社から産地に伺い、みょうがやししとう、土佐甘とうの圃場を視察させていただきました。

(関連記事)

「たくさんのこだわりと技・JA土佐くろしお」

「つややかに輝く「土佐甘とう」の産地 JA高知春野

そして、この度は高知県園芸連の皆さんが弊社をご視察。まずは、品目ごとに適温保管を行っている冷蔵庫(0℃・5℃・10℃・12℃)をご案内。

高知野菜

この時期、弊社で取り扱わせていただいている高知県産の品目もご確認いただきました。

高知野菜

定番のアイテムとしてみょうが、ピーマン、茄子などのほかに、夏場にはお客様のフェアメニューに「土佐甘とう」をご採用いただくなど、高知県産の野菜にはいつも大変お世話になっております。

店別ピッキング作業の視察では、外食店が求める商品規格について「サイズは?」「パック形状や入数は?」など、具体的な意見交換がなされる場面も。

高知野菜

産地の方々の弊社センター視察は、お客様のご要望を現地現物でお伝えできる貴重な機会です。

そして・・・冬の高知といえば黄柚子! 生産量日本一を誇る品目の一つとして、後日改めてプレゼンをいただきました。

高知野菜

果実が色づく前に収穫する青柚子が終了し、黄柚子のシーズンの到来です。目にも鮮やかな黄色。馴染みのあるカラーですが、「実はこの色は『高温予措(こうおんよそ)』という処置を行うことで保たれる色なんです」と、高知園芸連の齊藤悦玄さん。

高知野菜

高温予措とは、果実を一定時間高温にあてる処置のこと。収穫してすぐの柚子は水分を多く含むため、そのまま貯蔵すると腐りやすく、果皮も橙色に変化して商品価値が下がってしまいます。

そこで「30℃・72時間」の高温予措をかけることで余分な水分を抜き、果皮を変色させる酵素の活動を止めることで、鮮やかな色を保ったまま貯蔵し、長期間供給できるというわけです。

そして、青柚子が終了し、貯蔵の黄柚子に切り替わるまでの間に見られるのが、高温予措を行っていない柚子。「果皮がレモン色をしていることが特徴です。限られた時期の色として、今後打ち出していきたいと考えているんです」と齊藤さん。

実は先日、弊社の仕入れ担当者が卸市場でレモン色の黄柚子をみかけ、色が珍しいと写真を撮っていました。

高知野菜

お話を伺って「そういうことだったのか!」と納得です。

当日は、まつのキッチンの近藤シェフも腕をふるい、

高知野菜

柚子メニューのランチをお召し上がりいただきました。

高知野菜

「柚子マリネのチキンロースト・柚子風味のあんかけ」と「柚子カップのパスタ」。高知県産の黄柚子をたっぷりと使用した香り高い一品です。

高知野菜

青柚子からレモン色の柚子、そしておなじみの黄柚子まで。果樹の収穫は1年に1回のため、その後通年で供給するために、産地ではさまざまな取り組みが行われていることを伺って、改めて勉強になりました。高知園芸連の皆さま、ありがとうございます。

弊社では産地・協力会社の皆さまのご視察を歓迎しております。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

近畿・中四国の最新レポート