提携産地レポート

青森県DJコウの産地リポート! 蓬田編

皆様こんにちは。DJコウこと商品部の甲将明です。

各品目、猛暑や干ばつの影響を受け、野菜が被害を受けている状況下ですが、今回は弊社に7月~10月までトマトを出荷戴いている『JA青森トマト部会東つがる支部』に行って参りました。

蓬田

JA青森トマト部会東つがる支部は青森県北西部の蓬田村に位置し、オホーツク海から吹くやませの影響で夏でも夜は肌寒い冷涼な気候のもと『桃太郎トマトの村』として味に定評がある産地です。

今回は部会長の津島鉄平さんのハウスを拝見しました。訪問したの日中の温度は29度でしたが、7月下旬までは曇天続きで日照量が少なく成長が遅れたため、10日前後トマトの実が付くのが遅くなっていました。

蓬田

蓬田村では、出荷期間の後半、トマトの樹が疲れてきたころに収量が落ちることを克服し、後半の数量を伸ばしてより安定的な出荷を行うことを目標としています。

そのため、暑さで元気のなくなった主軸があれば切り落とし、脇芽を新たな主軸として育てる「主軸交換」を行われていました。その結果、幹はしっかり成長し玉つきもよく花も立派に開花。鉄平さんの確かな技術を感じました。

蓬田

品種は、昨年から新規導入している『桃太郎ワンダー』の割合を増量されています。肥料や水を多く必要とし栽培管理の難しさはありますが、味も形も良い物が多く、生理障害果は少なく、栽培後半まで着果が安定している品種。今年は各所で人気があり種が足りなくなってしまったところもあるそうです。

蓬田

蓬田村の生産者の方々は部会員メンバー全員が減農薬、減化学肥料、有機肥料に取り組む『エコファーマー』を取得されています。

有機肥料は蓬田村ならではのもの。特産物のほたて貝の貝殻や、米どころであることからもみ殻を使用して蓬田村オリジナルの肥料をつくり、土づくりに活用し、地域内循環型農林水産業を実践されています。

蓬田

八甲田山系と白神山地から栄養豊富な水が注ぐ陸奥湾で養殖されるほたて貝は旨みたっぷり。その貝殻が使われた有機肥料・・・思わず試食してしまいました。
注)安全に配慮して試食しています。マネはしないでください。

蓬田

今後の天候状況によりますが、このところの天候の回復と津島さんの技術力で、8月のお盆以降は花付きも良くトマトの安定的な出荷が期待できます。

会長の津島鉄平さんからお話いただきました。
「桃太郎ワンダーは 酸味は強めですが、ただ酸っぱいだけではなく旨味も伴っていると個人的には感じます。夏秋トマトらしく 夏にさっぱりと食せる 『男のトマト』です!。今年のこれからの目標は、産地としての長年の課題である 終盤の出荷量を少しでも増やすこと。桃太郎ワンダーが主力品種になったことで 実現できるかなと期待しています」

最後の言葉が印象的です。
「トマトづくりで心がけているのは月並みですが美味しいトマトをつくることですね。安全であることももちろん。 『おいしかった!』のひと言で俄然ヤル気が出ます!」

蓬田

毎年変わらず、食べる方々への思いと美味しいトマトをつくる情熱を持って、真面目にトマトと向き合い、技術力を磨き、新しいことへの挑戦を欠かさない姿勢に感服いたしました。

『桃太郎の村』から桃太郎を愛する鉄平さんや生産者の方々が届けてくれる蓬田村の『昔ながらの美味しいトマト』、まつのに順次入荷しております。是非、ご賞味くださいませ!!

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