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【第二報】令和2年7月豪雨による影響

梅雨前線の停滞が続き、各地で観測史上1位の降雨量を記録するなか、多くの地域で作物への被害が拡大しております。以下、現状の被害状況をお伝えいたします。

レタス・リーフレタス類

今回の長野県豪雨の被害とともに、群馬県等の他地域でも、長雨により圃場での病気発生が拡大しています。 降雨により防除もできないため病気発生を防ぐことができず、被害が大きい畑は飛ばして対応していましたが、いよいよまだ株が育っていない若い畑に追いついてしまい、収穫するものがなくなりつつあります。

令和2年7月豪雨被害

さらにこの長雨の影響で、その若い畑にも病害が発生してきました。そのため全体的に結球不足、小玉傾向、 また、病害部分や外葉などを除去するためさらに小玉となっております。もはや量目維持が難しいというだけでなく、畑には病害のあるレタスしかない圃場もあります。

令和2年7月豪雨

このひっ迫した状況は 7月いっぱいは続く見込み、梅雨明け以降の天候が猛暑であればさらに病気が蔓延することになり、8月上旬も作物がない状況が予想されます。

水をたっぷり含んだレタスは弱く、経時劣化が速くなっております。

日光を浴びておらず、長雨で水を含んだレタス類は抵抗性が弱く菌の侵食を受けやすくなり、経時変化が速くなっております。

収穫後、生産者は細心の注意を払って悪い部分を除去して出荷し、弊社におきましてもセンターに到着後、お客様へのお届け間際まで検品を強化しておりますが、店舗様への配送中、ないしは店舗で保管される間に菌が蔓延し、傷みが発生することがございます。

令和2年7月豪雨

また、外葉に枯れ等の多少の傷みある場合でも、はがすとむき出しになった内部が傷んでしまうため、はがさずそのまま出荷させていただくようにしております。

お客様におかれましては、商品お受け取り後はすみやかに冷蔵保管いただき、傷みの部分はトリミングしてご使用いただけますよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

ナス、ピーマン、長茄子、ズッキーニ等、果菜全般

日照不足・長雨による生育不良が続き、出荷量が少なく品薄・高騰となっております。 またレタス類と同様に、雨の水分をたっぷりと含み日光を浴びていないため作物が弱っていることから、劣化速度がかなり速くなっております。

令和2年7月豪雨

産地出荷時には問題のないものが、弊社センターに入荷したときには傷みが発生している、もしくは弊社出荷時には問題のない商品が店舗でご使用いただくまでの短時間で著しく劣化するといったことが実際に発生しております。

きゃべつ、白菜、ブロッコリー等アブラナ科の品目

収穫量的にはレタスほどひっ迫した状況ではないものの、長雨により防除が行えないため、圃場で軟腐・菌核等の病気が多く発生しています。 こうした作物は菌が侵食しているため、収穫時には見られなかった繁殖が進み、ご納品後に一部がとろけた状態になってしまうことがあります。 

令和2年7月豪雨

特に冷蔵環境から常温環境に移行した際に劣化が加速するため、厨房内では室温におかずすみやかに冷蔵いただき、傷みの部分を除去してご使用いただけますようお願い申し上げます。

ハーブ、つま物などの促成小物

日照不足と高湿度で生育不良のなか、ハウス圃場内で病害が発生し収穫量が激減しております。

前週と変わらず引き続き品薄高騰、品質劣化が見られる品目

  • 馬鈴薯
  • にんじん
  • ほうれん草、小松菜、にら、水菜等の青菜

回復は梅雨明け以降の天候次第となりますが、今回の天候災害の影響は長く尾を引くことが予想されます。お客様にはご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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