[産地報告]
2012/10/15(月) 11:11
ブドウ栽培にかける情熱【フォレストサイド横森ぶどう園】
by ジュニア野菜ソムリエERI
今月初め、山梨県韮崎市穂坂町にある
フォレストサイド横森ぶどう園 さんを訪ねました。
こちらが生産者の 横森政純 さんです。
http://forest-side.net/
もともとコンピューターの営業職に就いていたという横森さんは、
退職後、農業大学で勉強をしてから、
山梨県のアグリマスター制度を活用して、
熟練農業者のもとで1年間修業。
そして、今年から本格的にブドウの出荷をスタートしました。
そんな横森さんのブドウは、大粒で見た目がとても綺麗!
その上、しっかりと甘みがのっていて、
それぞれの品種の特徴を捉えやすいのです。
7月末からデラウェアの収穫が始まり、
サニールージュ、巨峰、ゴルビー、
そして先月はロザリオビアンコ、ピッテロビアンコ、翠峰、
ピオーネ、ベリーA…と品種リレーが続きます。
こちらは ピオーネ
糖度を計ってみると20度もありました。
ちなみに、ロザリオビアンコ は22度!!
極上の甘みをたっぷり味わうことができました♪
こちらは 翠峰(すいほう)
ピオーネ × セントニアル の掛け合わせなので、
大粒で果皮が厚く、ピオーネのような風味が特徴。
そして、こちらはピッテロビアンコ
いわゆる「レディースフィンガー」と呼ばれる美しい品種で、
果皮が薄く肉質は締まっていて、皮ごと食べられます。
そして、ワインの原料になる ベリーA
甘みとともにしっかりとした酸味が感じられ、
ブドウの味わいも濃厚です。
今回、5品種ものブドウを食べ比べることができ、
それぞれの品種の特徴を体感できました。
収穫したてのブドウを頬張り、
まつの野菜女子も思わず笑みがこぼれます♪
さて、横森さんにブドウ栽培について伺うと、
「ブドウは他の果樹に比べて、通年の労働時間がとても長い」
と仰っていました。
横森さんが1シーズンに収穫するブドウは約2万房。
ブドウの収穫を終えると、ブドウの木は休眠するので、
その間に堆肥を播いて耕したり剪定を行います。
「剪定の良し悪しで次の年の収穫量が決まる」 とのこと。
また、一番大変なのが毎年6月頃に行う
「摘粒(てきりゅう)」という作業。
まだ粒が小さい時期に、果実を間引くことで、
収穫時のブドウの形や重量、実の大きさが決まってきます。
すきまが多すぎず、少なすぎず、
ちょうど良い大きさと粒の数に揃えるのが
とても難しい作業なんですって。
横森さんは摘粒の具合でこのように袋に◎や△の印をつけ、
収穫時にブドウの形や大きさなどをチェックするのだそう。
研究熱心な姿勢に頭が下がります!
「僕はこの摘粒作業が大好きだし、やっていてとても楽しい。
この作業が好きじゃないとブドウ栽培は続けられないと思う」
という言葉に、横森さんのブドウ栽培にかける情熱を感じました。
ブドウは1房にかける時間が長いため、
他の果物に比べて単価が高くなってしまいます。
でも、収穫までにとても手間がかかっていることを
ちゃんと理解して購入したいですね。
最後に、横森さんのトレードマークの
「あかぶぞう」 くんをご紹介〜♪
とってもかわいいあかぶぞうくんは、
県内でも大人気なんですよ!
ブドウのシーズンも残りわずかとなり、
現在は 甲州ブドウ が旬を迎えています。
今年はブドウの魅力をさらに深く知ることができ、
フルーツ王国・山梨 に住んでいる幸せを改めて実感しました!
たくさんのブドウに出会い、
その味わいと香りに癒された嬉しいひととき…
横森さん、本当にどうもありがとうございました!
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