野菜ソムリエの独り言 - 2013年11月の記事 次のページへ >>
2013年 11月 28日 (木)

佐賀県の伝統野菜【戸矢カブ】

by ジュニア野菜ソムリエERI



磁器【有田焼】で有名な
佐賀県西松浦郡有田町
その中の戸矢地区では、
伝統野菜【戸矢カブ】
が栽培されています。








今回、減農薬で栽培された
【戸矢カブ】
を送っていただきました!

鮮やかな紫と白の
コントラストがとても綺麗ですよね。
なんと、この皮の色は、
昔から語り継がれる
【大蛇退治伝説】
に関係しているそう!


「赤い表面は、弓の名手の源為朝が
黒髪山の大蛇を退治したという
伝説に由来しており、
矢が当たった大蛇の血が
戸矢地区まで流れてきたため、
カブの表面が赤くなったと伝えられている」

(「佐賀新聞」2010年11月18日 より抜粋)


こんな伝説に由来しているなんて、
とても興味深いですね。
そんな【戸矢カブ】ですが、
現在は戸矢地区の生産者有志が
【有田戸矢かぶの会】
を結成し、種を自家採取して、
その保存に努めているそうです。


生で食べてみると食感も良く、
ほんのり感じる辛味が心地良いです。
皮の鮮やかな色を活かし、
薄くスライスして、
サラダなどに添えてはいかがでしょうか。

私は浅漬けや酢漬けにして味わっています!



酢漬けにすると、
皮の色がより鮮やかに美しくなり、
辛味もマイルドになって
甘みがグンと増します。


収穫時期は11月中旬から翌年1月末まで。
このような貴重な在来種を
これからも大切に守り受け継いでほしい!!

戸矢地区で育つ伝説のカブを味わいながら、
遠き佐賀県に思いを馳せたひとときでした…







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