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2012年 11月 19日 (月)

新たな野菜たちとの出会い♪【トキタ種苗大利根研究農場オープンデー】〜No.3

by ジュニア野菜ソムリエERI



さて、隣のハウスへと移動すると、
そこには宙に浮かぶたくさんのカボチャたちが…!!




このカボチャは「くり大将」
早生で果実がとても大きくなりますが、
収穫後はあまり日持ちがしない品種。


イチゴ栽培の頑丈なハウスを利用し、
ハウスの骨組みにツルを這わせるように育てると、
まるでカボチャが宙に浮いているよう! 
カボチャが大きく育っても落ちる心配は無いそうです。
また、地面に触れないので、形や色がとっても綺麗!



こちらはミニカボチャ「小吉」シリーズ





果皮の色が黒、緑、白、赤の4色があります。



こちらはトキタ種苗様オススメの「くり将軍」という品種。



全国各地の産地で育てられた「くり将軍」が展示してありました。

色や大きさなど、産地による違いがあまり見られません。
産地を問わずどこでも育てられる上、収穫後も日持ちがする品種。
収穫直後でも糖度が10度程あり、追熟することで18度まで上がるそう。


「カボチャに限らず、どの品目でも、
それぞれの品種の特性をきちんと理解した上で
栽培することが大切ですね」


というご担当の方のお言葉が印象的でした。



ハウスを利用すれば、
こんな風にミニスイカも栽培できますね♪




その隣には、キュウリのツルが勢いよく伸びていて…



あれ?でもなんだか実が小さい…?


そう、これはミニキュウリの品種で、その名も「ミニQ」



果実の長さは8〜11cmで、私の人差し指くらい。
果重35〜45gとコンパクトでありながら、
食味がよく、青臭さも少ないキュウリだそうです。



こちらは四葉系品種の「パリQ」



イボの果実の長さが28〜30cmにもなり、
ひだが深く、痛いほどのトゲが特徴ですね。



さて、こちらはミニフルーツカラーピーマン
「ぷちピープロ」



赤、黄、オレンジの3色があり、
通常の緑のピーマンより栄養成分や糖度が高いそうです。

生のままかぶりついてみたら、
パプリカのような香りと甘みがありました!
一口サイズで種が少ないのも良いですね。



ズッキーニ「ゼルダ・ネロ」



果皮は深く濃い緑色で、
ぽってりと太めの形が特徴の品種です。



ハウス内を移動してみると、目の前にトウモロコシ畑が…!



こちらは、「ミルキースイーツ88ST」

家庭菜園や直売所出荷向けの「ミルキースイーツ」に比べると、
「ミルキースイーツ88ST」は市場出荷向きの品種。



果実が400g以上と大きく、
実の皮が若干厚いため、水分が蒸発しにくいそう。
糖度も高く、フルーティな甘さが楽しめます。




こちらは、筋なしサヤエンドウ「スジナイン」



長い年月をかけて開発された新しい品種で、
今年の夏から販売を開始したそうです。

日本発のスジ無しサヤエンドウは、
なんといっても調理のひと手間を省けるのが最大のメリット!
お弁当や給食、飲食店や宿泊施設など
様々な調理の現場で重宝されそうですね。



食べてみると、本当にスジが無いことにビックリ!
絹さやの甘みもしっかり感じられます。


ちなみに、こちらはスジナインの花。



草丈は150〜160cmほどで、
暖地の越冬長期栽培に向いているそうです。



さて、こちらはつるなしインゲン「シャイニー」



莢の長さは18cm前後で、細くてやわらかい品種。
このようにまとめて一度に収穫できるのが特徴です。



直売所なら、このまま株ごと出荷しても面白いですね!



こちらのインゲンは「TRI-1011」



シャイニーに比べると太めで、
皮に厚みがあり歯ごたえがあるそう。


普段から歯ごたえのあるインゲンを多く食べている地域では、
シャイニーのような柔らかいインゲンは
あまり受け入れられないそう。

「地域性も考慮しながら、
栽培する品種を決めてほしい」


と仰っていました。

自分の好みだけでなく、
気候や土壌、地域性や食文化なども含めて考慮し、
栽培する品種を決めなければならない…
やっぱり農業って奥が深いなぁと改めて感じた瞬間でした。




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