ジュニア野菜ソムリエMichiko - 産地報告の記事
2012年 6月 13日 (水)

産地見学 in 山梨・長野

by ジュニア野菜ソムリエMichiko

先日(6/11)、株式会社まつの の産地視察に同行させて頂きました。
行き先は、山梨県と長野県。
朝7時に新橋を出発。
東京は時折小雨模様でしたが、目的地の天気は晴れ、絶好の視察日和でした。

最初の訪問先は、山梨県北杜市のオーガニックライフ八ヶ岳株式会社さん。

まず、ハウス栽培のトマトの様子を見学させて頂きました。



ハウスの中は、気温30℃前後に保つように調整しているそうです。
トマトの茎の上の方は黄色い花が咲き、
下の方には赤や黄色に色づき始めた実が鈴生りでした。
この時ハウスの中で栽培されていたのは、千果、アイコ、イエローアイコ。
美味しそうに赤く色付いた千果を一つ試食させて頂きました。
大きく立派な粒で食べ応えがあります。
ハーブのような爽やかな香りがして、甘くて、とーってもジューシーでした!


そして、農地の一角には鳥小屋が!?



合鴨の雛たちです。
こちらの農場では、米作りの際に、水田の除草目的のために、
合鴨農法(アイガモを利用した減農薬または無農薬農法)をとり入れているそうです。
なぜ雛なのかというと、、、
体が小さくなければ苗と苗の間を動き回ることができないからだそうです。
ハクビシンやイタチやカラスに襲われることもあるそうで・・・
働き者で健気な雛たちなのでした。



田んぼには、八ヶ岳の美しく豊かな水が引かれていました。


この他にも、露地栽培のトマト、ズッキーニ、大根、玉ネギ、ニンニク畑も
見学させて頂きました。

黄色いズッキーニ。
ズッキーニが生っているところを見るのは初めてでした!





そして、次に訪問したのは、同じ北杜市の空水ビオファーム八ヶ岳さん。
無農薬、無肥料の自然栽培で野菜や小麦を作り、
手作りパンの製造販売もしている農家さんです。
無肥料にすると育ちは悪いそうですが、虫が来なくなるそうです。
風の通り道も考えて畑作りをしているとおっしゃっていました。



サイズは若干小ぶりですが、きっと、野菜本来の味がするのでしょうね。

カエルが居ました♪



実は、自然農法については、最近、ホームエコファーマー講座で学んだところでした。
自然に任せることを基本として、耕さない、除草しない、肥料を与えない、
農薬を使用しないことを特徴とする農法ですが、その手法は様々だそうです。
実際に、実践されている畑を見ることができ、とても興味深かったです。



そして、次に訪問したのは、長野県川上村にある、
(株)まつののレタス集荷センターとレタス畑。
川上村のレタスの収穫は、これから最盛期を迎えます。
真空冷却槽も約100日間、毎日稼働となるそうです。




標高1250メートルのレタス畑。
ここだけでも、約48000株のレタスが育っているんですって!




出荷前日のレタスを試食させて頂きました。



瑞々しくパリッとした食感と程良い甘さがあり、とても美味しかったです!



その次に訪問したのは、長野県小海町のこうみゆうきちゃんクラブさんの畑の一つ。
かなり山奥に入った場所でしたが、山に囲まれた地形のお陰で隔離されたことにより、
他の畑で使用されている農薬が届かないという利点、
標高が高いことで虫が少ないという利点があるそうです。



ここでは数種類の茄子とピーマンが栽培されていました。
自然体で穏やかな雰囲気の若いご夫妻が営む畑は、居心地がよく、
そこで育つ野菜達も、どこか優しい雰囲気があるように感じました。



今回、それぞれタイプの異なる有機農法を行っている産地を訪問し、その違いを見学することができ、大変勉強になりました。そして、畑や野菜には、それぞれの生産者の個性が表れるものだと強く感じました。それは、おそらく、こんな野菜を作りたい、食べたい、食べてほしい・・という願いがあるからなのだと思います。
そして、その気持ちは、(株)まつのも同じなのだと感じました。
お天気にも恵まれ、高原の空気に癒され、沢山の笑顔に触れ、多くを学び、とても有意義な楽しい一日でした。ありがとうございました!











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