まつのベジタブルガーデン

富山県寒さが甘くする!冬季限定「カンカン野菜」

まつのベジフルサポーターレポート

皆さま こんにちは!
富山県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
ジュニア食育マイスター
明野 依里佳(あけのえりか)です。

今日は富山の冬季限定野菜「カンカン野菜」についてご紹介いたします。

カンカン野菜とは、富山の冬の気象を活かして栽培された野菜です。北陸富山の冬は寒く、雪も多いのですが、この富山の冬が作る野菜を「寒(カン)・甘(カン)野菜」と称しています。この取り組みは、2011年からスタートし、6年目を迎えました。

カンカン野菜は現在14品目ありますが、その栽培や収穫方法はそれぞれで、キャベツやダイコン、カブ、ニンジンは雪の下で育てることにより、野菜自身が糖度を上げ、甘い野菜に育つという特性を活かして栽培されています。また、寒締めホウレンソウや寒締めコマツナは、ハウス栽培の生育後半で寒さにあてることにより、糖度を上げる栽培方法を行っています。

それぞれの野菜の特性を活かし、ハウス白ネギ、サツマイモ、ヤーコン、なばな、プチヴェール、オータムポエム、子持ち高菜、イチゴがあります。

カンカン野菜は、「とやまの寒は甘い!」と書かれた可愛い雪だるまのシールが目印です。

カンカン野菜の販売は、12月下旬から2月までの期間限定です。この時期だけのカンカン野菜!私も毎年楽しみにしています。

2月8日(水)、富山駅前の富山エクセルホテル東急の「レストラン リコモンテ」で開催されたカンカン野菜のイベントに参加してきました。「富山食ブランド~生産者✖野菜ソムリエ✖シェフ~地域コラボ」と題し、カンカン野菜をテーマに、その野菜を使ったお料理を楽しみながら、生産者や野菜ソムリエのお話しを聞ける素敵なイベントです。

ランチ会とディナー会の2回開催で、私はランチ会に参加しました。富山のカンカン野菜を使ったフルコースは、素材を大切にしながら、野菜の美味しいところを存分に引き出したお料理でした。どのお料理も本当に美味しかったのですが、特にたっぷりのキャベツで巻かれたテリーヌの“キャベツの甘さ”、グリル野菜の“ニンジンの甘さ”には、とても感動しました!お料理からカンカン野菜を愛するシェフの想いがよく伝わりました。

このランチ会でご一緒させていただいた、寒締めホウレンソウを栽培されている生産者の方にお話しを聞くことができました。

上の写真は、右側が一般的なホウレンソウで、左側が寒締めホウレンソウです。一般的なホウレンソウの長さは25cmほどですが、寒締めホウレンソウは長さは40cmもあります。寒締めホウレンソウは寒気にあてるため、100日以上かけて栽培しているそうです。寒気をあてたホウレンソウは、糖度もビタミン・ミネラルの含有量もグッと高くなるそう。そしてエグミも少なくなるそうです!寒締めホウレンソウの茎はしっかりとしていて、葉は肉厚です‼

カンカン野菜は大好きですが、今回このイベントに参加してもっと大好きになりました!

こちらは芽キャベツとケールを掛け合わせた野菜「プチヴェール」です。カンカン野菜のプチヴェールを使った簡単なレシピをご紹介します。

~プチヴェールのシンプルサラダ~
材料  2人分
プチヴェール・・・12個ほど
オリーブオイル・・・小さじ1
粉チーズ・・・小さじ1/2
塩・こしょう・・・少々

作り方
1.プチヴェールは半分に切って、2分塩茹でする。
2.1.をザルにあけ水気を切り、オリーブオイルと粉チーズ、塩・こしょうで味を調える。

見た目はサツマイモに似ている「ヤーコン」を使って、きんぴらを作りました。
ヤーコンの大学芋風きんぴら~
材料  2人分
ヤーコン・・・1本
バター・・・10g
塩・・・少々
黒ごま・・・たっぷり

作り方
1.ヤーコンは細切りにして、5分ほど水にさらす。
2.フライパンにサラダ油(分量外)を敷き、ヤーコンが透明になるまで炒める。バターを入れ、塩で味を調える。黒ごまをたっぷりかけてできあがり。

富山の冬ならではの栽培法で育ったカン(寒)・カン(甘)野菜!やわらかくて甘いうえに、栄養価も高くなっています。冬の富山は魚も野菜も美味しいです。雪だるまマークのとやまのカンカン野菜、お見かけしたらぜひ召し上がってみてくださいね!

富山県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
ジュニア食育マイスター
明野 依里佳でした。

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