ベジフルサポータージャーナル

沖縄県「紅芋の里」読谷村へ!豊かな大地でじっくり旨みを蓄えたサツマイモ(後編)

野菜・果物品目レポート

沖縄県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの齋藤珠美です。

沖縄方言で「ンム」や「ウム」と呼ばれ親しまれているサツマイモは、5月に植え付けをし10月から収穫・出荷が始まり1月頃まで続きます。前編でご紹介した仲村渠(なかんだかり)武重さんのさまざまな品種のサツマイモその切り口をみてみましょう。白から紅色のコントラストに鮮やかな赤紫色にオレンジ色、色彩でも楽しませてくれます。

上から右回りに、百号・読谷あかね・備瀬・ちゅら恋紅・ナゴマサリ・トゥマイクルー(中央)。
紅芋
蒸し調理をしてみました。加熱すると赤紫色から青紫色に変わり、上から右回りに、読谷あかね・備瀬・ちゅら恋紅・トゥマイクルー・ナゴマサリ・百号(中央)。濃い赤紫色のちゅら恋紅はやさしい甘さで、その色を活かして加工品によく使用されます。おいしくなるのは収穫から5日以上経ってから。

紅芋
農家さんおすすめの料理はふかし芋や素揚げ。「昔、ひぃおばあちゃんがかまどで炊いた紅イモはおいしかった~」と娘さんは言います。蒸したて熱々の紅芋をはふはふっとしながら頬張りました。ホクホクとした食感とやさしい甘さはついつい手が伸びるおいしさです。

その他てんぷらにしたり、その色を活かしてカラフルなかき揚げや、ポタージュスープ、お正月のきんとんなど、鮮やかなサツマイモは食卓に彩りを添えてくれますね。

仲村渠光子さんが作るお菓子がこちら。
紅芋パイ
自家栽培の小麦に、きび糖や太白胡麻油で仕上げた上品な甘さのパイは、ほろっとこぼれる生地の中にはちゅら恋紅の紅いもあん。あんには光子さんの隠し味が入っているとか。その他、季節限定で紅芋の餅で空豆あんを包んだお菓子もあるそう。

「一日かかる作業だけど小さなイモも無駄にはしたくない」と商品にならない小さなサツマイモも捨てることなく「いもくず」として加工しています。いもくずとは甘藷からとる澱粉。芋をつぶした後、水でかき混ぜて洗い、しばらく置いて沈殿させ上澄みをこぼす、これを2回繰り返した後、殿粉を乾燥させ完成します。
いもくず
いもくずはジーマミー豆腐に使われたり、紅いもと一緒に練って揚げた天ぷらウムクジアンタギー(紅芋の揚げもち)は沖縄定番のおやつ。食物繊維豊富な小麦はごはんと一緒に炊いて召し上がれます。

帰りに仲村渠さんの畑からほど近い、読谷村ファーマーズマーケットゆんた市場へ。「ゆんた」とは生産者とお客様がゆんたく(おしゃべり)しながら、様々な交流の場所として広く親しみを持ってほしいという願いを込めた「ゆんたく」という意味と、読谷の呼称である「ゆんたんざ」の意味を込めた愛称です。
ゆんた市場
店頭には読谷あかねをはじめ、読谷村ならではのさまざまな品種のサツマイモが並びます。
ゆんた市場
仲村渠さんの小麦、加工品のいもくずや紅芋パイもあります。
ゆんた市場ゆんた市場
空豆の麹から作るそら豆味噌は読谷しかないお味噌だそうです。先人たちが大事に受け継いできた空豆味噌を継承していきたいと、時間がある時には味噌作りも教える光子さん。その味は豆独特のうま味にコクがあり、ほんのり甘い風味。私もぜひ光子さんから空豆味噌を伝授してもらいたいと思いました!
ゆんた市場
近くの観光施設から流れる琉球音楽に包まれた仲村渠さんの畑は、ゆったりとした時間が流れています。空豆が空に向かって元気よく実をつける早春にまた訪れてみたいと思いました。

沖縄県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの齋藤珠美でした。

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