まつのベジタブルガーデン

富山県エゴマを新たな特産品に!

まつのベジフルサポーターレポート

皆さま こんにちは!
富山県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ジュニア食育マイスター明野 依里佳(あけのえりか)です。
 
今回は松野社長と訪れたエゴマ工場の視察の様子とともに、エゴマについてご紹介いたします。エゴマは、見た目が青じそに似ている、シソ科の植物です。近年、エゴマに含まれる成分が注目され、話題の植物でもあります。

今回の視察で松野社長と訪れたところは、富山市の山田地域にある「牛岳温泉植物工場」です。私たちを案内してくださったのは、この施設を富山市より委託運営する、株式会社健菜堂社長 石橋隆二様です。

こちらの工場の近くにはスキー場と温泉施設があり、自然豊かな山間にこの施設はあります。エゴマ工場が完成したのは2014年3月。こちらでは牛岳温泉の温泉熱や太陽光発電、植物用のLED照明などを利用して、水耕栽培でエゴマの葉を育てています。大きく育ったエゴマの葉は、とても綺麗でみずみずしく感じました。

平成23年、富山市は国から「環境未来都市」に選定されました。その取り組みの一つに、このエゴマの栽培と特産化があります。富山市では、エゴマの6次産業化の推進を通して、地域の活性化も目指しています。エゴマの葉は、「エバーリーフ」という商品名で県内で販売されています。こちらで育ったエゴマの葉は、エグミが少なく食べやすいのが特長です。またクリーンな環境の植物工場栽培のため、家庭では洗わなくてもいただけるそうです。

エゴマの実から抽出したエゴマ油もあります。こちらはドレッシングやお味噌汁、コーヒーに少々入れるなど、様々な取り入れ方ができます。私もお味噌汁に入れて食べていますが、家族にも「美味しい!」と好評です。エゴマのスプラウトは私自身、初めて拝見しました。

現在、富山市は新しい食用油の開発に向けて取り組んでいます。今から2年前にイタリアの食科学大学とオリーブオイルとエゴマ油の最も良い配合を共同研究しています。その油の商品化が今からとても楽しみです。また、富山市の大沢野地区には、日本で最大の露地栽培のエゴマ畑を建設中です。日常にエゴマがある生活がますます増えることを期待しています。

場所を移動して、温泉・宿泊施設の牛岳温泉のロビーです。エゴマ油と松野社長です!株式会社健菜堂の社長石橋様より、エゴマ油の有効な成分についてお聞きし、エゴマ油の魅力を深く感じました。

こちらでエゴマを使ったドレッシング等の商品を購入することができます。

エゴマを使って、早速お料理です。
エゴマのスプラウトをサラダに!
 
ニンジンとツナとスプラウトのマヨサラダです。

エゴマを使った朝食です。

エゴマのタネをパン生地に入れ、サンドイッチに。その上にスプラウトを!
エゴマのタネは、プチプチした食感で面白いです。またスプラウトの風味が良く、味にアクセントが生まれますよ。コーンスープには、エゴマ油を少々入れました。

葉はお皿のようにも!

他にも、焼肉のサンチュの代わりにいかがでしょうか?また、醤油漬けにしたエゴマの葉を温かいご飯に巻いて食べたり、生の葉を刻んで炒飯の具材にしたりしても美味しいですよ。

エゴマの葉には、ポリフェノールの一種であり、アレルギーの症状の緩和に効果が期待されるロズマリン酸やビタミンCなどが含まれています。また、エゴマ油には、αーリノレン酸という成分が含まれています。この成分は、血流の改善の他、老化や動脈硬化の予防、アレルギーの症状の緩和に効果が期待されます。αーリノレン酸は私たちの体内では作り出すことができないので、食品から摂取する必要があります。
(参考文献:白鳥早奈英、板木利隆監修「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」)
 
最近注目を浴びているエゴマですが、実はずっと昔から日本では栽培されていました。今、富山市ではエゴマを新たな特産品とするため、様々な取り組みがなされています。エゴマはとても魅力的な野菜です。エゴマで人も町も元気になれば嬉しいです!

富山県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ジュニア食育マイスター明野 依里佳でした。

 

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