ベジフルサポータージャーナル

兵庫県温暖な気候が育てる一味ちがう新たまねぎ

まつのベジフルサポーターレポート

皆さまこんにちは。兵庫県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの河内郁子です。今回は収穫シーズンを迎えた淡路島産新たまねぎのご紹介です。

淡路島は瀬戸内海国立公園の東部に位置し、温暖な気候と日照量が多い島。積雪もほとんどなく秋冬野菜の育成に影響する冬場の最低気温が高く、日照量の多さから冬季間でも様々な野菜の栽培が行われ、年間を通して高品質な野菜が生産されています。古事記や日本書紀の記述では、淡路島は、いざなぎのみこと、いざなみのみことの二神により日本で最初にできた島だとされています。また古代から平安時代まで御食国(みけつくに)とよばれ、朝廷に贄(にえ・食物など)を献上した地域とされ、海や山、田畑の恵みが非常に豊かな地域です。

さて、兵庫県のたまねぎ生産量は全国で第3位、約95%以上が淡路島産。やわらかくてあまみがあるのが特徴で、全国的にも有名な兵庫県を代表するブランドたまねぎです。

淡路島のたまねぎは明治初期にアメリカからイエローダンパースという品種が泉州に伝わり、泉州黄が育成され、淡路島では大正6年頃からこの品種を導入して栽培が広がりました。その後品種回改良が進み、現在の淡路島たまねぎとなりました。

淡路島たまねぎは大きく分けて3つの品種があります。それが早生、中生、晩生と言われるものです。早生とは新たまねぎのことで、辛味が少なく水分も多くやわらかで、サラダなど生で食べておいしいたまねぎ。4月中旬から出荷されます。5月下旬から出荷される中生は、熱調理をすると甘味が増しておいしくなるたまねぎです。加熱をすることで、たまねぎの辛味成分が糖度の高い物質に変化して、たまねぎに含まれる甘味成分がたつため、甘みが増すといわれています。長期保存が可能なたまねぎです。中生よりさらに長期保存ができるのが、6月中旬から出荷がはじまる晩生。こちらも加熱調理で甘さとうまさが引き立つたまねぎです。早生、中生、晩生と続き1年を通しておいしい淡路島たまねぎを味わうことができます。

さて、今回は新たまねぎの出荷が始まった洲本市の西岡ファームさんの畑を見学させていただきました。こちらでは早生品種より早い超極早生品種をつくられています。9月上旬に種まきをし、11月中頃に定植されたたまねぎはこだわりの土の管理と野菜の持つ力で生育し、3月中旬から4月上旬まで収穫、主に地元の産直に出荷されるそうです。

整然と植えられた新たまねぎ畑は圧巻です。

葉の緑も鮮やかで、土の中から綺麗な新たまねぎがちょっと顔をのぞかせていました。

西岡ファームさんの新たまねぎは1個1個大切に育てられています。

収穫された新たまねぎは、サイズごとに分けられて出荷されていきます。ちなみに、西岡ファームさんでは新たまねぎの他にもこだわりの野菜や果実を少量栽培されています。幻の柑橘といわれ、なかなか目にすることができない淡路島原産の鳴門オレンジもその一つ。収穫はすでに終わっていましたが、貴重な鳴門オレンジも見せていただきました。

初めてみる鳴門オレンジに感動。約300年前に発見されてからほとんど改良されていない鳴門オレンジですが、唯一外観を向上させたと言われている紅鳴門オレンジを栽培されています。

今回お話をうかがって感じたことは、野菜が本来持っている力を十分に引き出せる環境を整えてあげることの大切さ。野菜や果物の本当の味を知ってほしいと言う西岡ファームさんの言葉がとても印象的でした。

それでは、早速こだわりの新たまねぎでお料理開始。
一皮むくと綺麗な白い新たまねぎ。

水分も多くてやわらかい新たまねぎは、スライスして生でサラダにしてもよし、蒸したり、焼いたり、揚げたりしても甘みがまし美味しくいただけます。

<新たまねぎと明石鯛のカルパッチョ>
新たまねぎをうすくスライスして明石鯛と合わせてカルパッチョに。辛味の少ない新たまねぎと紅鳴門オレンジのさわやかさが鯛の味と良くあいます。


<新たまねぎの卵とじ>
新たまねぎたっぷりの卵とじは他に具材がいらないくらいうま味がでます。アツアツごはんにのせてどんぶりにしても美味しくいただけます。


<新たまねぎのすり身あげ>
白身魚のすり身に卵白、やまいもなどを入れ、塩やみりんで調味し、スライスした新たまねぎを加えて揚げたもの。おつまみやお弁当のおかずにもぴったり。


<丸ごと新たまねぎと海老しんじょの煮物>
新たまねぎを丸ごと使った料理。新たまねぎの真ん中をくりぬき、その中に海老のすり身を入れて出汁で炊いたもの。じっくりと新たまねぎに味をいれることで甘味が引き立つ美味しい一品に。

淡路島の温暖な気候が育てた、やわらかく、あまくて、おいしい新たまねぎは一味違います!ぜひ様々なお料理で味わっていただきたいと思います。

西岡ファームでは、こだわり野菜や果実の地方発送も行っています。今期の極早生新たまねぎの収穫は4月15日までの予定ですが、在庫があれば地方発送可能です。最新情報は、Facebook「あわじ西岡ファーム」で検索を。

兵庫県まつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの河内郁子でした。

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