まつのベジタブルガーデン

埼玉県イタリア野菜の味の決め手!カーボロネロ(黒キャベツ)

野菜・果物品目レポート

みなさま、こんにちは。埼玉県のまつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ、スミフル認定バナナソムリエの藤田光樹です。黒キャベツのカーボロネロはご存知ですか?またはお好きですか?私は、ハーブとイタリア野菜の会社で働いているのですが、先日、とあるスーパーへ納品したら、「あのごわごわした野菜、やめてくれる?」というお話をいただきました。あんなに煮込んでも大丈夫で、しかもおいしい野菜はないのに、と、とても残念に感じました。そこで、今回はカーボロネロのお話をしたいと思います。

カーボロネロ2

私のカーボロネロとの出会いは、ずっと昔に、お友達から、いただいたことがきっかけです。その時は、もったいないことに、おいしい食べ方が分からなくて・・・。でも、おもしろい名前と、ごつごつしたゴジラのような見た目が忘れられず、約10年。ふと、近所のホームセンターで、「黒キャベツ」という名前で、売られている苗を発見。そう、カーボロネロは、「黒キャベツ」とも言われています。

私が住んでいる地域では売っているのをあまり見かけないので、 「タネから育てるのは大変そうだけど、
苗からならやってみようかな」と、育ててみることにしたのです。秋に植えつけて、寒くなってきたら、
ネットをしてあげて・・・気がついたら、もうこんなに。普通のキャベツのような結球はしません。

カーボロネロ

こんなごつごつしたキャベツ、柔らかくなるのか心配になるほどですが、大丈夫。 

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一度茹でたカーボロネロで、豚バラをくるくる巻いて、トマトで煮込んで、いただきました。

トマトソースのパスタに加えたり。

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どちらも、とってもおいしかったです。とくに、豚肉と巻いたお料理は、止まらないおいしさで、フライパンいっぱいに作っても、あっという間になくなってしまいます。このカーボロネロ、それだけを食べてみると、食感は存在感があり、味はちょっぴりほろ苦く、大人味。さすが、イタリア野菜だけあって、
トマトやにんにく、オリーブオイルとの相性はピッタリです。あの独特の風味と肉質は、本当においしいです。イタリアに長年住んでいらした知り合いの方が、「カーボロネロがないと、料理も味が決まらないのよ」と言っていたことがありますが、それも今なら納得。加熱で、甘みが出るのですが、それが味わい深さをプラスしてくれます。

カーボロネロは、イタリア産まれ。トスカーナ地方では、とても人気で、市場では高値で売られている、高級食材なのだとか。濃い緑色の見た目で分かるように、緑黄色野菜で、ビタミン・ミネラル類が豊富です。また、キャベツでも「キャベツの原種」という分類のほうになり、青汁などの原料・ケールもカーボロネロと同じ仲間。青汁に使われているケールと同じ仲間、というだけでも、栄養豊富な野菜ということが、感じられますね。実際に、ケールとほぼ同じくらいの高い抗酸化力のある栄養素を含んでいます。 

普通のキャベツは淡色野菜なので、同じキャベツの仲間でも、カーボロネロのほうがビタミンCや抗酸化力は数倍で、栄養価が高いのです。キャベツと言えば、主に生食の文化の日本ですが、 カーボロネロは煮込んでみて初めて感じる感動のおいしさです。 スーパーで見かけた際には、ぜひ使ってみてくださいね。

埼玉県のまつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ、スミフル認定バナナソムリエの藤田光樹でした。

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