まつのベジタブルガーデン

岩手県愛されるクッキングトマト「すずこま」【お料理編】

まつのベジフルサポーターレポート

岩手県のベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロ、冷凍生活アドバイザーの千田広子です。

前回に続き、今日は「すずこま」を使ったお料理を紹介します。クッキングトマトがその名の通り調理に向く所以は、色、味、旨みの3点が揃っていることが挙げられます。赤い色素である機能性成分リコピンの多さは昨今の健康志向からみても極めて魅力的ですね。ビタミンEの100倍の効力を持つと言われるリコピンは加熱しても壊れることなく、トマトソースにした場合も100g中8.8mg、βカロテンも0.8g残存していることがわかっています。(岩手県南技術研究センター2015年3月調べ)

すずこま
クッキングトマトは生食でも旨み成分グルタミン酸が口の中で後を引きますが、加熱するとさらに旨さが際立つのが特徴です。東北農業研究センターと「野菜ソムリエコミュニティいわて」のメンバーの協力で制作したレシピ集には、美味しそうな料理が満載されています。その中からトマトと秋刀魚のつみれ汁を作ってみました。
すずこまクッキングレシピ

【秋刀魚のつみれ汁】
すずこまとごぼうの出汁が効いて旨みと滋味あふれるご飯に合うスープができました。熱いのも美味しいですが、夏は冷製も美味しいです。すずこまは冷やしトマトおでんなどにもぴったりです。秋刀魚のつみれ汁

【すずこま豚丼】
すずこまと豚肉を炒め麺つゆで味付けし、大葉を入れた卵でとじる時短どんぶりです。トマトのすき焼きなど醤油を使った甘じょっぱい味が合います。すずこま豚丼

【すずこまジャム」
レモンを加え、色鮮やかに仕上がりました。アイスクリームにかけて召し上がれ。すずこまジャム

【すずこまクレープ】 クレープの上に乗っているのが、すずこまジャムです。すずこまクレープ

【すずこまの梅シロップ漬け】
湯むきして梅シロップと一緒にジップロックに入れるだけでデザートができます。ヨーグルトと一緒にいただいても美味しいです。
すずこまシロップ漬け

【ナスとすずこまのお味噌汁】
旬の素材ナス・すずこま・ミョウガの組み合わせです。しみじみ美味しいお味噌汁は夏バテ予防や疲れた体の回復にも役立ちますね。
ナスとすずこまのみそ汁

【王道のトマトソース】
皮に含まれる栄養分が吸収されやすいように、皮ごと粉砕して作ります。トマト缶では味わえない旨みが病みつきになります。材料はクッキングトマト1kg オリーブオイル適量 ニンニク1〜2かけ タマネギみじん切り100g ローリエ タイム 塩。オイルでにんにくを炒め、香りが立ったら玉ねぎも入れ透き通るまで良く炒めます。次に粉砕したトマトと、ローリエ、タイムを入れます。塩は数回に分けて入れ、アクを取りながら十分煮詰めます。

トマトソース
真っ赤な色に仕上がりました。基本のトマトソースにベーコンやアンチョビ、チーズやバジルを加えると味わいも深まり料理の展開も広がります。また、こちらは「すずこま」を一旦冷凍保存しておいたもので作りました。解凍時の透明の液体には美味しさが詰まっていますので、くれぐれも捨てない様にして下さいね。出来上がったソースは小分けして冷凍保存しておくと便利です。

【トマトのソテー】
シンプルなソテーにパルメザンチーズを振りかけたり、スライスチーズを乗せるだけで格段に存在感がアップします。また、ズッキーニやナスと一緒に炒めた後ピザ用チーズとパン粉を乗せオーブンでこんがりするまで焼くと子供も喜ぶ一品になります。スライスしたすずこまとチーズを乗せた焼きカレーもお勧めです。

【ドライトマト】
旨み成分が凝縮している、奥州市の野菜ソムリエ安彦恵美子さんの「すずこま」ドライトマトです。薄くパリパリしているので、そのままお酒のおつまみにも合いますね。また、トマト缶で作るソースにコクを出したい時にも役立ちます。

和・洋・中とジャンルを問わず料理が美味しくなるのは、「すずこま」のグルタミン酸とその他の出汁との相乗効果です。輪切り、ダイス、すりおろしたもの、外食や中食だけでなく一般の家庭料理に十分使える素材だと思います。皆さんもクッキングトマトで加熱調理にトライして「旨み成分」を感じてみてはいかがでしょうか?

圃場見学の最後に伊藤さんとご長男の卓哉さんと記念撮影。トマトのおいしさの基準が糖度だけではなく「旨み成分」も重視される日が来るまで、これからも県内の生産者をずっと応援していきたいと思います。

以上岩手県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ上級プロ、冷凍生活アドバイザーの千田広子のレポートでした。

 

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