落ち着いた商店街の雰囲気に溶け込み違和感を感じさせないお寺です。

矢田寺では、かぼちゃ炊きに向け大きなかぼちゃが５つ奉納されていました。

朝10時より法要が行われ参拝者は大きなかぼちゃをなでて無病息災を祈ります。

実は、参拝者が撞く鐘は、東山区の珍皇寺の【迎え鐘】に対し【送り鐘】と呼ばれます。
お盆に迎えた精霊を送るために８月１６日に【送り鐘】を撞きお盆は締めくくられるというこちらは夏の風物詩として有名です。

かぼちゃとお茶は無料でふるまわれ持ち帰り用のかぼちゃ（有料）も用意されています。

かぼちゃの甘味をしっかりと楽しめる上品な味付けでとても美味しくいただきました。

矢田寺の【かぼちゃ炊き】は師走の行事として多くの参拝者が集まり商店街には長い行列が続きます。

今年で31回目、京都では比較的新しい行事ですが年末の風物詩として定着しています。

奈良矢田山金剛山寺（矢田寺）の別院として、延暦十五年に創建されたと伝わる矢田寺の本尊は地蔵菩薩です。

開山の満慶上人が地獄で出会った地蔵の姿を彫らせたと伝え、地獄で人々を救うということから代受苦地蔵ともよばれ、地獄から罪人を救う様子が描かれた絵馬で有名です。

さて、年末の風物詩として忘れてはならないのが北野天満宮の【大福梅】。

北野天満宮の境内梅園にて採取し調製された「大福梅」が、正月準備を始める１２月１３日の事始めより授与されます。

村上天皇の時代（951年）疫病が流行し天皇が梅入りのお茶を飲み治癒したため毎年元旦に飲むようになったと伝えられていて、その習慣が広まったとされています。
王が服したため【王服】と称されましたが縁起の良い【大福】の字があてられました。