ベジフルサポータージャーナル

静岡県山梨&静岡両県民が富士山愛に満ちあふれる「富士山の日」【後編】

まつのベジフルサポーターレポート

静岡県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの小櫛香穂です。

前回もお伝えした2月23日「富士山の日」。全国的には認知度がそれほど高くないようですが、静岡県内では公立高校をはじめ、一部の私立高校や小中学校も休校となります。また山梨静岡両県では「富士山の日」と題して多くのイベントが開かれたり、人生の大切な記念日にするなど、両県民の富士山愛の強さが窺えます。

そこで今回は山梨県のまつのベジフルサポーターの村上由実さんと共に「富士山」をテーマに、富士山にちなんだグルメと富士山の恵みを利用した特産品をご紹介します。

富士山といえばその雄大で美しい姿。標高3776.24 mの独立峰であり、その優美な風貌は日本の象徴として国内外で広く知られています。そこで富士山をモチーフとした商品をクローズアップ!

静岡県からは「富士山おむすびのり」(清水海苔株式会社)。軽く茶碗一杯のご飯(約95グラム)で作ると海苔のサイズにピッタリ。私は静岡県側からみた富士山をイメージしました。握る形で個性が出る富士山です。頑張りたい日の朝ごはんにいかがでしょう?

静岡県からもう一つ「富士山溶岩からあげ」です。インパクト大の真っ黒でゴツゴツした見た目。どこからどう見ても溶岩です。衣に竹炭を混ぜていて、サクッとした衣でお肉は柔らかく仕上げているそう。こちらは静岡県側で富士山に一番近い「道の駅すばしり」にありますよ。

続いて、山梨県からご紹介するのはこちらもインパクト大の「ふじのやまたいやき」。こちらは富士のふもと駿河湾の鯛と末広がりの富士山を象ったなんとも縁起の良いたいやきです。

こちらが購入できるのは富士急行線「富士山駅」構内と富士急ハイランド内の2か所のみ。今年の冬は季節限定で「さつまいもあん」も選べますよ。

山梨県からもうひとつ。こちらもインパクト大な「富士山の水ゼリー」。製造・販売しているのはギャラリーを併設した洋菓子と喫茶のお店「アーヴェント」。

富士の雪解け水による水道水は富士吉田市上吉田地区が水源でPH値7.8、硬度38、年間平均水温10度。食べ方はいろいろと楽しめそうです。ぜひ山梨&静岡へお越しの際にお楽しみくださいね。

さて、ここからは「富士山の恵みを利用した特産品」について。富士山の恵みのひとつに「伏流水」があります。富士山へ降りそそぐ雨や雪の量は年間約22~25億トンにも及ぶといわれ、ゆっくりと時間をかけて玄武岩溶岩や火山砂礫でできている富士山の地中深くに浸みこみ、水を通さない不浸透層の粘土や溶岩層の上を通り、地下水(伏流水)となり流れます。それはやがて湧き水として地表に現れてくるのです。

静岡県の白糸の滝や湧玉池、楽寿園の小浜池、山梨県の忍野八海などは、数ヵ月から数十年と長い時間をかけて富士山の伏流水が湧き出ている場所。今回は富士山世界文化遺産の構成資産のひとつである「富士山本宮浅間大社」内の「湧玉池」へ足を運びました。

国の特別天然記念物、平成の名水百選に認定されている湧玉池では富士山の伏流水が1日約20万トンも湧きでています。湧き出た水は川となり、やがて南に流れる川と合流して海へ流れます。水温は夏冬通して約13度と冷たく澄んでいます。市街地にも関わらず水鳥が多く生息し、人々が集う憩いの場でもあります。

この富士山からの恵みの伏流水を利用して、ニジマスの養殖が盛んです。静岡県のニジマス生産量は約1,000トンで都道府県別全国1位(参照:農林水産省平成28年度漁業・養殖業生産統計年報)。ニジマスは明治10年に卵で初めてアメリカより移入され、その後日本で積極的に養殖を奨励されて産業として確立しました。

昭和8年には国内で3番目の県営養鱒場として富士山西麓、朝霧高原に富士養鱒場が開設されました。この場所は年間を通じて水温10度の豊かな湧水に恵まれた場所。降雨量等によって変化はあるものの、得られる湧水量は20年間の1日当たりの平均湧水量が約5万トン(最大12万トン、最小0.7トン)にも及ぶそう。

簡単に美味しいニジマスが食べられる缶詰をみつけました。商品名「鱒財缶(そんざいかん)」(柿島養鱒株式会社)。バジルで味付けされたオリーブオイル油漬のニジマスです。

身も骨もほろほろと崩れるほど柔らかく、バジルの香りが食欲をそそります。パスタやサンドイッチにもおすすめです。

富士山の豊かな伏流水は井戸などで汲み上げられて、鱒の養殖や食品工場や工業用水、農業用水などにも使われてきました。溶岩のすき間から流れ落ちる滝、信仰とともにある湧玉池など、昔も今も変わらず人々の暮らしの中にある湧水は奥深い水の魅力を実感できますね。

ところで、昨年12月、富士山本宮浅間大社前に新たな富士山スポットとして「富士山世界遺産センター」がオープンしました。木格子で覆われた逆円すい形のユニークなフォルムが印象的な建物です。

センター前面には湧水を引き込んだ水盤をつくり建物の象徴である逆さ富士が水面に表現されています。この日はあいにくの天気でしたが、晴れれば館内展望エリアから雄大な富士山が一望することが可能で、今注目のスポットになっています。

2回にわたってお伝えした「富士山の日」、いかがでしたか。静岡県と山梨県が富士山の豊かな自然や美しい景観について保護と適正な利用により後世に引き継ぐための「富士山憲章」、そしてその理念に基づき後世に引き継ぐことを期する日として制定された2月23日「富士山の日」。ぜひ皆様にもお楽しみいただけたら嬉しいです。

静岡県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの小櫛香穂でした。

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