まつのベジタブルガーデン

北海道ぎゅっとずっしり美味なブロッコリー「サマーポイント」

まつのベジフルサポーターレポート

みなさま、こんにちは。
北海道のまつのベジフルサポーターシニア野菜ソムリエ、6次産業化プランナーの田所かおりです。

北海道は全国でブロッコリー生産がNo.1。(平成26年産野菜生産出荷統計農林水産省より)道内では札幌市の東隣り江別市がNo.1の産地です。(平成25年産野菜の市町村別収穫量【北海道】北海道農政事務所より)
そして、ちょうど収穫の最盛期を迎えています。江別市で、夏場に栽培されている品種の一つが「サマーポイント」。この時期作られる秘密を探りに巴農場さんを訪ねました。

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巴農場さんは江別市豊幌にあり、江別市と岩見沢市境に位置する農業法人です。米、大豆、小麦、ブロッコリー、カリフラワー、スイートコーン、アスパラガス、ニンニクを生産されています。

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ブロッコリーを担当されている細川さんにお話を伺うことができました。

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ブロッコリーは比較的涼しい気候が好み。北海道であっても7月、8月の気温が高い時期、夏場は高温多湿で病気が出やすいため、作り難い野菜。数年前に、別の品種は病気が発生し、一つも収穫できない畑があったそうです。そんな中、ブロッコリー「サマーポイント」は夏場の高温でも他の品種に比べダントツで病気に強く腐りにくかったといいます。

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しかし、天候により、花蕾が紫色がかったり、綺麗なドーム状でなく凹凸が出る時もあるそうです。外観が理由で、他の品種と並べると市場からの評価は今ひとつとの事ですが、食べてみると、とても美味しいとのこと。花蕾(つぶつぶの部分)が引き締まって食感がよく、ずっしりしていてお得感があるということで、ブロッコリーを収穫するパートさんにも人気があるそうです。

近年のブロッコリーは、アントシアンフリー(紫色になりにくい性質)の品種が増えていますが、寒さに当たると紫色が出やすくなります。紫色の正体は、ブルーベリーにも含まれているアントシアンという色素。茹でれば紫色は消え、鮮やかな緑色になります。

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そして、ブロッコリー畑の隣のカリフラワーも見せていただきました。
品種は「美星」。ミニカリフラワーの品種ですが、農業改良普及センター公認の作り方でミニではなく一般サイズで収穫しているそう。

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同じアブラナ科でもカリフラワーの方が栽培に手間がかかるため、巴農場ではお嬢様扱いとのこと真っ白で美しいです。

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さっそく、ブロッコリーをいただきました。
ブロッコリーの茎は、ニンジン、サツマイモと一緒にきんぴらに。

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そして、花蕾の部分は、ニョッキに混ぜ込んでみました。

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食感も良く、甘味もあり、美味しくいただきました。

巴農場さんのブロッコリーはほとんどが本州に出荷されているとのことですが、北海道では、「江別市河川防災ステーション直売所」や札幌市中央区の「喫茶めいびい」のマルシェに並ぶこともあるそうです。

北海道のまつのベジフルサポーター、シニア野菜ソムリエ、6次産業化プランナーの田所かおりでした。

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