ベジフルサポータージャーナル

青森県雪の下からこんにちは!甘熟「ふかうら雪人参」

まつのベジフルサポーターレポート

みなさま、こんにちは!青森県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑(かけはた)睦子です。

ちらほらと春の便りが届きはじめるこのごろですが、ここ青森の春はもう少し先!まだまだ雪深い西津軽郡深浦町舮作(へなし)地区で作られている「ふかうら雪人参」をご紹介しますね。

日本海に面した深浦町舮作(へなし)地区から内陸へ登っていくと、農事組合法人舮作興農組合があります。代表理事の坂本正人さんに案内していただきました。

日本海を望む高台へと車を走らせます。


ここは世界最大級のブナの原生林を誇る世界遺産「白神山地」の麓、標高150~200mに位置し、風車が備え付けられているほど風が強く、冬場は地吹雪がたえません。まわりは雪の原!この雪の下に人参が眠っているというのです。

生産者の方々が雪混じりの粘土質の土の中から一本づつ手作業で人参を丁寧に掘り出し、土を擦り落しかごに入れていました!

これが収穫したばかりの「ふかうら雪人参」です。

例年だと12月からですが今シーズンは雨が多かったため11月よりほぼ毎日収穫し、よほどのことがない限り3月いっぱいまでこの作業が続くと聞き、驚きました。

この日は珍しく暖かい日でしたが、それでも風は容赦ありません。「手が冷たいでしょう?」「寒いのに大変ですね!」と声をかけると、「このくらいなんてことねぇ~」とかえってきました。津軽のじょっぱり(我慢強さ・忍耐)ぶりを目のあたりにした気がします。

収穫した人参は、午後から洗浄し加工用と出荷用にサイズごと選別・梱包し発送されます。作業場はセリ科独特のとてもいい香り!



冬場は出稼ぎせざるを得ない半農半漁の坂本さんが、農業に一本化したのは昭和50年。加工用大根12ha からの栽培でした。その後夏に播種て翌年6月に収穫する越冬型人参を取り入れましたが、価格が不安定なことも多く加工用大根の作業が11月で終了してしまうため、平成19年より7月播種で12月~3月収穫の越冬にんじんに切り替えました。これが「ふかうら雪人参」として商標登録されて反響を呼び、販路も拡大、現在に至っています。

おかげで冬場の出稼ぎ者を雇用できるようにもなったそう。現在は契約による加工トマトや馬鈴薯、長芋と延べ164.7ha栽培しています。栽培品目全てにおいて土作りと土壌病害発生防止のため、大麦緑肥のリビングマルチ栽培で環境保全型農業をしています。

さて、「ふかうら雪人参」は収穫までの期間が半年と長く、完熟であるうえに厳冬の寒さで糖分が蓄えられ甘みが熟成されます。糖度は8~9度ですが、一般的な人参に比べ、甘みの強さのショ糖が1.8倍、うま味成分のグルタミン酸が3.9倍、アスパラギン酸が1.8倍と非常に多く含まれています。皮膚や粘膜を丈夫にしてくれるといわれるβカロテン含有量は、ほうれん草の2倍以上!加工すると失われがちなβカロテンもあまり損失することなく効率よく摂取できます。
(青森県立保健大学大学院健康科学研究科 岩井邦久教授)

町ではジュース、ジャムやゼリー、菓子やサイダーなど、さまざまに加工販売されていました。

県内のスーパーではこのようにたくさん積まれ売られています。
収穫したばかりの「ふかうら雪人参」は、何より生しぼりジュースでいただくのが基本。

人参特有の青臭さがほとんどなく、爽やかな甘さに驚きますよ!脂溶性のβカロテンは吸収を高めるためにオリーブオイルを少し加えていただきましょうね!

生ジュースの残りは、搾りかすとは言わせません!お菓子やハンバーグ、餃子にも使いましょう。とても甘く砂糖の代わりにもなり色鮮やかに仕上がります。

北国の風土が生み出す、はちきれんばかりの甘熟「ふかうら雪人参」は3月いっぱいまで収穫されます。
農事組合法人舮作興農組合
http://henashi.jp/

津軽のじょっぱり!生産者の熱意を感じていただけましたでしょうか?
青森県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑睦子でした。

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