まつのベジタブルガーデン

青森県出荷1か月前のりんご園

まつのベジフルサポーターレポート

みなさんこんにちは。
東京都のまつのベジフルサポーター、ジュニア野菜ソムリエ、食育インストラクターの大内優紀枝です。

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今日みなさんにご紹介したいのは出荷一ヶ月前のりんごの様子です。青森県五所川原市阿部賀奈子さんの【五光俊賀農園】へ夏休み中の子供達を連れて現地視察をさせて頂きました。阿部さんの農園では、様々なりんごの品種を作っています。

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上記の画像は、つがる、ふじ、ぐんま名月、トキです。
(子供達が可愛らしく並べてくれたので同じ品種が並んでありますが、ご了承下さい。)

この品種以外にも沢山のりんごが作られています。品種名は、ひらかつがる、つがる、ひろさきふじ、昂林、トキ、ジョナゴールド、王林、ぐんま名月、ふじ、北斗、シナノスウィート。
赤い果肉は3種で栄紅、レッドキュー、ローズパール(皮が緑で果肉はピンク)。沢山のりんごに胸がときめきますね。そしてご親切に阿部さんが子供達の夏休みのお勉強になればとりんごのお話をして下さいました。

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りんごを育てるにあたり、りんごには【黒星病】というのがあります。みなさん黒星病とはどんな物かご存知ですか? 黒く点のようなりんごを見かけた事はありませんか?

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写真はかなり酷い物を選び、子供達に見せて下さいました。黒星病にかかったりんごは取り除き食べる事は出来ますが、市場では出回る事はありません。黒星病にかかったりんごは加工品にしても、苦味が強く使用する事が出来ないそうです。りんごを割って中を見せてくれました。

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子供達は「りんごさん可哀想だね」と。だったらどうすれば、黒星病にならないの?と心配そうに、沢山質問をしていました。一旦黒星病になってしまってからでは取り除き、見守るしかありません。りんご農家のみなさんは、私達子育て中の母と同じ気持ちです。見守るしかないのです。黒星病の他には【しんカビ】といって、りんごの下の中心部が白いほわほわした、物が有ります。

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私は青森県出身なので、良くみるりんご事情です。りんごの魅力以外にも沢山学ぶ話もありましたが、2ヘクタールの広い畑には見渡す限りりんごがすくすくと育ています。

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下の画像の数字をご覧下さい。

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りんごの枝は「年次」と言って先端から、一年、二年、三年、と一年毎に長く大きくなっていきます。見極める場所はこちらをご参照にしてみて下さい。

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人差し指の部分が、年数を数える伏し目のポイントです。私も子供達も沢山の枝を見ましたが、中々難しいです。流石は阿部さん。興味深いお話に子供達は一生懸命枝を見ていました。

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りんごの花が付き、そこにはりんごの実が出来ますが着いた実を全てそのままにするのでは無く1つを残し、他を取り除く事で美味しいりんごを作る事が出来るという話にも、子供達はびっくりしていました。
「この外したりんごは捨てちゃうの?」
このりんごを廃棄しない!させない!どうしたら良いか、考えている沢山の人達の中に私も居ます。今日、そう感じてくれた子供達から未来に何か素晴らしいアイデアが浮かぶかも知れない。可能性は未知で無限ですね。

そして りんご農園では今はりんごの袋がけ作業が終盤を迎えていますが、子供達に袋がけ体験をさせてもらいました。

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まずは阿部さんのお手本をみて子供達も次々と体験しています。

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袋には75日後の収穫までしっかり育つ様に願いを込めました。

りんごを育てる為にはやはり交配する作業も必要です。そこで阿部さんより子供達にサプライズ企画!お取引先の板柳町にある外川農機商会さんのところへ連れて行って下さいました。
昔は花を見つけて1つ1つやっていましたが今では素晴らしい機器が有ります。

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子供達は畑のポルシェ(ニックネーム)にのって大興奮です。

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阿部さん、ご案内いただき「ありがとうございました」

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まだ子供の小さな手のひらに2つも乗る小さなりんごを直にみる事が出来て来月には旬を迎えるりんごに楽しみで胸がいっぱいになりました。みなさんもお楽しみにして下さると幸いです。

青森県出身、東京都のまつのベジフルサポーター、ジュニア野菜ソムリエ、食育インストラクターの大内優紀枝でした。

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