まつのベジタブルガーデン

佐賀県ジャパニーズパプリカ~IMA‐RI~

まつのベジフルサポーターレポート

皆さま こんにちは。
佐賀県のまつのベジフルサポーター
ジュニア野菜ソムリエ&食育マイスター
前田成慧(まえだなりえ)です。 

今回は、佐賀県伊万里市にて新しいスタイルの国産野菜 ジャパニーズパプリカ~IMA-RI~ の栽培に奮闘する若き新規就農された方をご紹介します。 

のどかな田園地帯に突如現れる巨大なハウス!!最新の環境制御型 オランダ式パプリカ栽培農園「株式会社アースマインド伊万里」さま。
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伊万里で農業をはじめたい!パプリカを有名にしたい!と新規就農でパプリカを選んだ理由は…。

「栽培が難しく、他に少ない。輸入が多いので国産の需要が伸びると確信した。品質や収穫量が確立していないため国内でチャンスがある!」 と話されるのは
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オランダ式パプリカを栽培されている 中倉啓介さん(左)中倉大輔さん(右)。 元々農家ではないが彩りがよいパプリカに魅力を感じたとのこと 。後継者(若い世代)が続けて いけそうな農業を選んだそうです。

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現在、16380株を栽培中  ハウス内は奥が深くて広いです。
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ハウスの壁や床には温水が通るパイプラインが張り巡らされています。        
       
株式会社アースマインド伊万里様では 赤色(4品種)、黄色(3品種) 、オレンジ(2品種)、ミニ(赤・黄)栽培されていて、赤54%、黄40%ほどの割合です。
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パプリカは1990年代にオランダから輸入されはじめた 日本では 比較的新しいお野菜です。 
ほとんどが輸入 (韓国・ニュージーランド・オランダ)で、国産のパプリカは1割ほどしかなく希少です。                     
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最大の特徴は、台風に左右されない強度のあるハウスでパプリカを高く伸ばせ収量が多いこと。オランダにはパプリカの栽培データが膨大にあり、世界でもトップ級の収量を誇る施設園芸技術があります。オランダのコンサルタント会社より指導を受けながら栽培する方法が 「オランダ式パプリカ栽培」

雨水を巨大なタンクに蓄積し、養分となる水(雨水+肥料)はパプリカに定期的に送ります。パイプを通り出た廃液とパプリカの写真をオランダのコンサルタント会社に送ると、その結果を評価して肥料の配合比レシピがグラム単位で指示されます。
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屋根の上には気象センサーがあり日照量、気温、湿度、二酸化炭素など、センサーが測定しコンピューター制御にてパプリカの生育環境を保ちます。天窓の開閉やファンの稼働、保温カーテンの開閉、二酸化炭素をハウスへ送り込み光合成を促進したり、寒い日や夜間はボイラー稼働など、全て自動です。
自動制御されている室内環境は携帯でもデータが見られ制御も出来るなど… 。まさに最新式でした!!
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苗は一株からYの字に枝を伸ばし3.5mほどまで天井から垂らしたワイヤーに誘引されています 。
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パプリカは花が咲いて45日~50日で収穫されます。(※ハウス栽培の場合) ところどころで白い可愛い花を見ることができました。小さくても力強さを感じます 。
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ピーマンもそうですが、パプリカも色づくまで7~8週間はかかります 。一節に一実で下から順に色づきどんどん上に伸びていくので3mの高いところの実の収穫には特殊な収穫用のリフトに乗って行います1本の苗から50個ほどとれる(60個とれたら嬉しい)そうです 。
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ちょうど手入れ作業を行っていました。全ての株を毎日チェックするそうで収穫は90%以上色づいたものキズや色のムラがないかのチェック太陽の光が下の実まで当たるように葉を摘む作業や芽かきなど、日々の細かな手入れは人の手や目にかかっています 。
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毎日すべての株をチェックするのは大変な作業です 。
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専用のリフトは床にはり巡らされた温水パイプをレールに移動しながら行います。ハウス内の温度は18~25℃、湿度75% 。作業員さんの手袋と帽子がとても暑いということを物語っていました。
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今年は夏が暑すぎたため実が大きくなる前に色づいたり、奇形や変形なども多く苦労されているとのことです 。

下の写真は色のムラによって収穫前に摘果されたものです。こんなに立派なのに出荷には至らず…。もったいないです。
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また、防虫ネットや害虫の天敵昆虫活用や微生物(納豆菌や乳酸菌等)の散布など、防虫対策を行うことでできるだけ農薬を最小限に抑えて頑張っているとのことでした 。
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~IMA-RI~とは パプリカの登録商標です 。農業先進国オランダ型栽培システムで24時間の徹底管理された生育環境と作業員による日々の細やかな手入れによっておいしく育った新鮮で美しく安心して食べられるパプリカ!!すべてにこだわり抜いた!日本のプレミアム ジャパニーズパプリカ『~IMA-RI~ 』
公式ホームページ アースマインド伊万里 ご興味のあるかたはぜひHPを見てみてくださいね。

ご購入はインターネットでもできます 。さがまちショップ 出荷は10月下旬~翌年の6月末 ※7~10月上旬は出荷していません。            
                       
【食育メモ】
パプリカはハンガリーで生まれました。 もとは唐辛子が辛くないように品種改良したものです。ピーマンは未熟果を収穫したものですがパプリカは完熟してから収穫する品種で甘味が強く肉厚でジュージーです。パプリカという言葉‥‥。実はハンガリー語で「ピーマン」を意味するんですよ〜。
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さっそく、カラフルパプリカの肉詰めと
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いただいた未熟果の緑パプリカと伊万里牛でチンジャオロースをつくってみました 。鮮やかな色とさわやかな風味のパプリカは牛肉との相性抜群です! 生産者の声(苦労)と共にいただくと格別に美味しく感じました。
           
パプリカマヨネーズも作りました 。風味が豊かなパプリカなので 色・香りがステキに仕上がりました 。
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佐賀県伊万里産の国産パプリカ 〜IMA−RI〜 ブランドパプリカになることを願って…。
 
佐賀県の まつのベジフルサポーター 
ジュニア野菜ソムリエ&食育マイスター
前田成慧(なりえ)でした。     

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