ベジフルサポータージャーナル

和歌山県まるでブドウ棚?! 水平放任栽培で育つトマト

まつのベジフルサポーターレポート

和歌山県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの阪口理紗です。

私が毎月勉強会に参加している「わかやまコメル」というグループは、和歌山県の「地元食文化の発展と向上」を目標として、様々な体験を通じて皆様の健康やより豊かな生活を目指して活動しています。先日行われたトマトの勉強会と収穫体験イベントに私も参加してきました。


今回訪問したのは和歌山県紀の川市の「貴志川ファーム」。自然豊かでとてものどかな紀の川市は、イチゴや桃、柿などが豊富に栽培され、「フルーツ王国」と呼ばれる地域です。ここで、和歌山県では唯一、全国的にも珍しい有機肥料を使って水耕栽培をする「有機肥料活用型水耕栽培」に取り組み、さらに枝を水平に伸ばしていく「水平放任栽培」をしている「貴志川ファーム」をご紹介します。

ビニールハウスの中はこのような景色が広がっています。よく見かけるトマト栽培と違うのは一目瞭然ですね。葉が横へ横へと広がり、トマトの実がぶら下がってる…ぶどう農園のような不思議な光景です。


貴志川ファームの田村尚之さんは、生物理工学出身で微生物の研究をしてきた知識を活かし、2010年頃からトマトの栽培をはじめました。現在は大玉トマト2種、ミニトマト2種、計28本を栽培しています。

当時、奈良県で水平放任栽培をされている農家へ学びに行ったり、メーカーの研修に参加したり、とても熱心に研究してきました。水平放任栽培は葉を横に茂らすので、光合成の効率が良くなります。一般的な栽培法と比べるとトマト一つに対して、葉の量が多くなるので、それだけ旨み成分を蓄えてくれます。また、枝もかなり伸びますので、その伸びた枝がトマトのストレスとなり味が良くなります。

そして、「より美味しく!より身体に良いものを!多くの方に喜んでもらえるものを!」と、約2年前より化学肥料ではなくカツオやまぐろ、昆布などをブレンドした有機肥料に変えて、「有機肥料活用型水耕栽培」でトマト作りを始めました。根元には紀の川市の水が循環しています。

毎日水質チェックをして肥料を調節されているそうですが、植物工学や微生物について勉強してきた経験が活かされています。

この日もハウスの中はサウナ状態。夏場は40度まで上がるそうです。
 
ミニトマトが枝についた状態でドライトマトになっていました。
ドライトマトは水分が上手く抜けて旨みが濃縮され、味が濃くてとても甘くなっていました。

私も手を伸ばしてミニトマト「グラッセ」を収穫しました!


一緒に参加した子供たちもとても楽しそうに収穫していました。

こちらの苗木はまた違う製法で作られており、とても研究熱心な田村さんはこれからも美味しさを重視しつつ、ブランド化を目指して量産していきたいと考えています。

現在は、和歌山県のスーパーや東京のレストランなどにも卸しており、これからの田村さんのトマト作りがこれからとっても楽しみです。どのようにしたら美味しいと喜んでもらえるトマトができるのか、日々研究し続けている田村さんのトマトへの優しい気持ちが、一人でも多くの人へ届きますように。

和歌山県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの阪口理紗でした。

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