まつのベジタブルガーデン

沖縄県南国果実の期待の星!黄金色に輝くスターフルーツ(前編)

野菜・果物品目レポート

沖縄県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの齋藤珠美です。夏の暑さも落ち着き始めた10月、それでも30度並みの暑さが続く沖縄ですが、朝晩の風の涼しさに秋を感じます。

さて、マンゴ-の時期が終わると、星形の切り口がかわいい果実「スターフルーツ」の登場です。切った断面が星形に見えるところからその名がついたスターフルーツは、和名をゴレンシ(五斂子)といい、秋から翌年3月頃まで3回収穫できる、まさにこれからの時期が旬の南国フルーツです。
スターフルーツ
8月のマンゴーの記事でご紹介しました、南風原町の赤嶺澄子さんのハウスを再訪しました。マンゴーを栽培している南風原町の農家は、スターフルーツも育てている方が多く、秋から冬にかけて収穫できるスターフルーツは7~8月に収穫するマンゴーとは時期がずれるため、年間を通して県産果実を出荷できます。そこで、私は今年の6月から赤嶺さんのハウスを何度か訪問して、スターフルーツの成長を間近で見てきました。

県内の生産量の約7割を占め、県内生産量1位を誇る南風原町(2015年1月21日付琉球新報より)。2015年には県の拠点産地として認定され、ブランド化も進めており、今後県外への出荷も増やし販路拡大を目指している、まさに「期待の星」です。

6月中旬、ハウスに入ると桜の花を思わせるようなピンク色の花が満開!スターフルーツの木は枝をめいっぱい広げていますが、上に伸びる枝はそのままにしておくとハウスを突き破ってしまうため、定期的に剪定して元気の良い枝を残します。切り落とした枝葉は木の根元へ、積もり積もって腐葉土と変化していきます。
スターフルーツ花
1センチほどの小さな花をたくさん咲かせるスターフルーツ。その鮮やかなピンク色の小花がとてもかわいらしいです。
スターフルーツ花
花が咲く時期、ハウスに蜂を放って受粉させます。花が終わると緑色をした指の爪ほどの小さな果実が実をつけ始めます。スターフルーツの赤ちゃんは、こんなに小さくてもすでに星の形。
スターフルーツ
2ヵ月後の8月中旬になると、果実は大きく成長し、たわわに実っていました。
スターフルーツ
スターフルーツ
木は樹齢15年にもなるものも。でも、きちんと管理されていて、澄子さんが腕を伸ばして作業しやすいような高さに育てられています。
スターフルーツ
袋掛け作業をお手伝いするつもりが、「もう収穫できそうだよ!見に来て」という赤嶺さんの言葉に、9月下旬にハウスを再訪。黄色くなりはじめた果実、鈴なりに実る光景が目に飛び込み、思わず「わぁ」っと声が出ました。

今年の夏は台風の被害もなく、スターフルーツは順調に育って熟すのが早かったことと、例年よりマンゴーの収穫が遅れたことが重なり、スターフルーツの袋掛け作業が間に合わなかったそう。毎年どのように気候が変動するかで、実をつけるタイミングもその時々で違います。農作物の収穫に大きな影響を及ぼす気候変動に農業の大変さを感じました。果実に袋掛けをすることでもっとツヤのある実になりますが、キラリと輝く果実は澄子さんの愛情たっぷりです。
スターフルーツ
「下から見上げて見てごらん、星の形に見えるから」と見上げてみると、きれいな星の形。よく見ると、時には6つ星のスターフルーツに出会えることも。これは開花時にめしべの形で決まっているようです。四葉のクローバーを探し当てた時のような感覚に「幸せのスターフルーツ見つけた!」なんて思ったり。
スターフルーツスターフルーツ
スターフルーツの形にも特徴があります。ぷっくりとした大きな果実はマライ種と呼ばれる種類。
スターフルーツ
長卵形の整った形のスターフルーツは、県の新しいブランドとして「美ら星(ちゅらぼし)」と命名、商標登録されています。糖度も従来の物に比べて約10%も高く、食味もよいとして人気が出ています。
スターフルーツ
美ら(ちゅら)とは沖縄方言で「美しいこと」「きれいなこと」を意味する言葉。まさに星の形が美しい果実です。沖縄生まれの新品種、ぜひ注目してくださいね!

後編ではスターフルーツの食べ方を詳しくご紹介したいと思います。沖縄県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの齋藤珠美でした。

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