まつのベジタブルガーデン

長野県今が旬!長野生まれのぶどう「ナガノパープル」

野菜・果物品目レポート

長野県まつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの戸谷澄子です。
本格的な実りの秋がやってまいりましたね。長野県では朝晩と日中の寒暖の差も大きくなり、ようやく美味しいぶどうの収穫時期を迎えました。今回はみなさまに、長野県が誇るぶどう『ナガノパープル』をご紹介したいと思います。
ナガノパープル
青黒くて艶やかな果粒で今にも果汁が溢れ出しそう!これが、ナガノパープルです。
黒系の大粒なぶどうで、種もなく皮ごと食べられるのことで人気の品種で、日本野菜ソムリエ協会の「第15回野菜ソムリエサミット~ブドウ(黒系)~」の食味評価部門で大賞を受賞したぶどうでもあります。
ナガノパープル
ナガノパープルは、巨峰とリザマートをかけ合せて生まれた長野県オリジナルのぶどうで、現在、長野県内のみでしか栽培することができない希少なぶどうです。今回は、ぶどうの収穫最盛期を迎えている須坂市の『いわぶちふぁーむ』渋谷さんの農園を訪ねました。
いわぶちふぁーむ
農園に入ると、木漏れ日に輝く鮮やかなグリーンのシャインマスカットと並び、青黒く艶やかでずっしりと重みのあるナガノパープルの房がいくつも並んでしました。
ナガノパープル
ナガノパープルの特徴は、なんといってもその爽やかな甘さと食べやすさです。「種無し・皮食」のぶどうは多くありますが、ナガノパープルは黒系のぶどうで、皮にはポリフェノールがたっぷり含まれというのもいうのも、うれしいポイントです。私もさっそく畑で、もぎたてのぶどうをいただいてみました。
ナガノパープル
皮はやわらかく、噛むとサクサク、シャリシャリとした食感が味わえ、皮ごと食べて美味しい!さらに大粒ならではの食べごたえと、そのジューシーさ、そして爽やかな甘味がお口いっぱいに広がります。渋みもあまりないのでパクパクと食べられちゃいます!
ナガノパープル糖度
糖度を測ると大粒のナガノパープルは19.9度。耳の下が「キュ~ン」ってなるほど甘くて美味しかったです。渋谷さんにお話を伺ったところ、ナガノパープルは大粒品種ではあるものの、房が大き過ぎたり、果粒が多すぎてしまうと全体的に糖度も下がり、本来の美味しさが味わえなくなってしまうとのこと。その良さを味わってもらえる果粒の大きさと数があり、そこにこだわって栽培しているそうです。

さて、ここで ぶどうの甘さ豆知識!
ぶどうは、房の上の粒と下の粒、どちらが甘い?
ナガノパープル
答えは『上の粒』です。全てを美味しく食べるなら、下から上に向かって食べていくと良いそうですが、さすがにこのボリューム、ひとりで1房食べきるのは、ちょっと贅沢すぎますね…。

この2つの粒を見てください。向かって右の粒と左の粒、どちらが甘いでしょうか?
ナガノパープル
答えは『右の粒』です。ぶどうの軸の周りが真っ黒くなっている方が甘いそうです。左の粒は少し赤みのある紫色をいていますね。通常、房ごと売られているので、こうして軸の周りを確認することはできませんが、食べる時にチェックして、味比べをしてみるとおもしろいですよ。

さて 作業小屋では…
ナガノパープル
朝、まだ暗いうちに収穫した巨峰やシャインマスカット
シャインマスカット
次々と梱包され、出荷されていました。
ナガノパープル収穫出荷
朝、陽がのぼり気温が上がる前に収穫すると、夜のうちに果樹が吸い上げた水分が、果実にたっぷり行き渡っていて、みずみずしくて美味しいぶどうを収穫することができるそうです。

ナガノパープル
長野県が誇る、爽やかな甘さと皮の食感が美味しい『ナガノパープル』を、ぜひ皆さんも味わってみてくださいね。

長野県まつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの戸谷澄子でした。

長野県の記事