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大阪府固定種を守りたい!復活を遂げた「貝塚極早生」

まつのベジフルサポーターレポート

大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザーの宮﨑ノゾミです。

昨年水ナスの取材でお邪魔させて頂いた北野農園さん、今回は「貝塚極早生」を取材させて頂きました!大阪の貝塚市に昔からある「貝塚極早生」を知ったのは昨年お邪魔した時。その時はシーズンが終わってしまってたので、今年こそは!と楽しみにしていました。
葉が倒れて来たら収穫時と言われる玉ねぎ。圃場にはもうそろそろ収穫時期を迎えている「貝塚極早生」の姿がそこに。

大阪の泉州地区はかつて日本一の玉ねぎ産地で、栽培開始時期はというと古くは明治時代にまで遡ります。諸説あるそうですが、泉州に玉ねぎを広めたのは坂口平三郎さんという方で、料亭で初めて見て有望性を感じて栽培を勧めたそう。

その中でも泉州黄玉ねぎの極早生品種「貝塚極早生」は一度は市場から姿を消してしまった玉ねぎなのです。味はとにかく旨い!別名刺身玉ねぎとも呼ばれるこの貝塚早生。しかし戦後にはすでに淘汰されてしまったと言われます。原因は、その形と日持ち。
偏平な形により洗浄の際に機械では洗えないことや、二股になりやすかったり、極早生のため日持ちしないので流通に乗らないなど、味ではなくその形が原因で淘汰されてしまったのです。

しかし、美味しさを知ってる人は選んでくれる。その想いに応えるためにも、北野さんは昔の人が残してくれた特産品を世に出す重要性を感じているそう。二股になったり、味にバラツキがあったりするのも「固定種」の魅力のひとつと言われます。
北野農園さんの野菜を買ってくれるシェフたちは、「その時の気候や状態で自然に育ったものを料理するのが僕たちの仕事やから」と仰るそうで、こだわり野菜を求めるシェフの素晴らしい言葉。「農家としてはそういうシェフに出会えたことは本当に幸せやと思います」と北野さん。

今年は、少し大きくなるのが遅いらしく、もう少し大きくなると写真の状態より横に張ってきて、もっと偏平になるそうです。
受注がある分しか栽培されていないのですが、「こうやって少しでも固定種を残していくために、作り続けてくれた先代に感謝している」と話していました。
ところで、玉ねぎって葉をどんな風に切るかご存知ですか?
上を向けて固定した鎌のようなものでサクサクと葉を切っていかれます。農家さんの知恵ですよね。

GWあたりに収穫を終えて一瞬にして無くなってしまう「貝塚極早生」を取材できて良かったです。皮をむくと色白美人な「貝塚極早生」
肉厚ジューシーで、そのまま生で食べても甘く、加熱すると驚くほどの甘さに!しかし食感はしっかり残っているため、加工調理にも向く玉ねぎです。

玉ねぎの取材後、本来水ナス農家の北野さんは水ナスの歴史についても熱く語って下さいました。実は今のいわゆる「水ナス」というイメージのものは、昔から泉州にあるものではなかったそうで、その昔ながらの種をずっと探していたら、なんと!新潟の方が持っていたという情報が。新潟もナス王国で、昭和の初めに泉州から渡った種を残している方に昨年出会えたそうです。

北野さんはその話を聞いてすぐに新潟に行き、その方が「泉州に里帰りさせてあげたらいいよ」と言って種を分けてもらい、今栽培中なんだとか。その昔からある水ナスが育ったら、また取材させてもらいたいと思います。
貴重な「貝塚極早生」の生産者・北野農園の北野忠清さん。野菜作りに熱い方です!
special thanx 北野農園

大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザーの宮﨑ノゾミでした。

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